ナンバンギセルを身うr
9月28日(木)
いったん分かり始めたナツノタムラソウ、アキノタムラソウが振出しに戻り、一から調べ直さなければならなくなった。「紫色の濃淡、雄しべの形」がまだ頭から離れない。目の前にユウガギクが見えてきた。今年最初に見たのが、8月22日だから、一月が過ぎた。そろそろノコンギクが咲くのではないかと、このようなノギクを見ては、小花の冠毛を調べている。この小花にも冠毛は見えない。やはりノコンギクでなく、ユウガギクになった。
ユウガギク
ユウガギクの小花:冠毛が見られない
今日もノコンギクは見つからなかったノコンギクは何処かで蕾を付けて待っていると思うのだが、花が咲かないと、何処にあるか分らない。水路沿いに歩いていると、水辺近くに赤紫色の変わった形をしたナンバンギセルが見つかった。ナンバンギセルはススキなどの根に寄生すると言われている。根まで確認して見ないが、ここにはススキはある。ここは水辺に近いので、まさかこんなところに出現してくるとは思わなかった。昨年はこの近くで、もう少し水辺から離れたところに出現してきた。今、そこは下草が綺麗に刈られてしまっている。もし、ここでナンバンギセルに気付かなかったら、今年は見ることが出来なかったかもしれない。ナンバンギセルは、全体に赤紫色の線模様が入っている。花の様子がよく分からないので調べた。牧野新日本植物図鑑によると、大きな袋のようなものが萼になり、そこから出ている筒のようなものが花になるようだ。また、筒の先は浅く5裂して唇形になるという。写真では幾つかに割れていることが分かるが、それ以上は分からなかった。
今年も、水田に色々な案山子が出現した。ここならでの催し物である。小学生がよく出品している。色々工夫することは子供達だけなく、沢山の人の情操を育てることに繋がっている。こうやって見るだけでも何か学んだ気になる。
案山子が出現した
今日の田園風景も最後になり、水路近くのガマズミを見た。小さな果実が赤く色づき始めている。秋が深まれば、この果実が次第に真っ赤になっていく。今度来るときは恐らく真っ赤になった光景を見せてくれることだろう。今年は、綺麗に咲いたガマズミの花を見る機会が少なかったので、真っ赤になった果実だけは見ておきたい。
ガマズミの果実
もみじ休憩所でナツツバキの果実を写真に撮ると、下に冬芽が写っていた。そろそろ冬芽を見る時期になったことを感じた。果実は秋が深まると割れ目が入り弾けてくる。今は熟している最中と思える。
ナツツバキの果実
コヤブタバコを見て、ばらのまるの橋へ急いだ。今日は出てくるのが遅かったので、薄暗くなってきた。ばらのまるの橋でいつも見るアカシデを見た。果実が見られるかと思ったが、苞葉は枯れ始め、既に果実はみんな何処かへ行ってしまった。
コヤブタバコ
アカシデの樹
アカシデの苞葉:果実は無くなっていた
撮影:9月14日
記 平成29年9月25日(月)