公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ノコンギク、ユウガギク、カントウヨメナについて

119日(木)
 
 水田もイネが刈られ、畔の下草も刈られ、次第に寂しさが増してきた。この水路沿いにはハンノキが何本もあるが、昨年に続き、冬芽や花、果実を見ることが出来なかった。2年前のことが嘘の様に思える。ガマズミも昨年から活発でなくなってきた。何かが起こっているのだろうか。
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 畦道

 ツリガネニンジンが僅かに残っていた。ツリガネニンジンに付いて調べていた時、サンヨウシャジンの名前が出て来た。写真を見ると、ほとんど区別がつかない。「どこが違うのだろうか」と迷ったが、説明を読むと、「サイヨウシャジン本州の中国地方以西、九州、琉球、中国に分布する多年草」と書かれていたので、この辺にはないことが分かり安心した。参考に更に読み続けると、「ツリガネニンジンとは、花冠の先端がすぼまることと、雌しべが花冠の長さに近いほど明瞭に突出する」ことで区別できると書かれていた。中国地方の方へ行く機会があったら、このことを参考に調べて見たい。
資料:
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 水路沿いに歩いてくると、ノコンギクがよく見られるようになった。ノコンギクは藪の縁などに生育すると思っていたが、このような水気の多いところでも生育しているようだ。下記の資料を見ると、カントウヨメナが記載されていた。更に、「ノコンギクに似るが、川辺や田の畦など湿り気のある場所に生えるキク科の多年草」と説明されている。この説明を読むと、今ノコンギクとしている花は、カントウヨメナの疑いが出て来た。詳細を調べ直さなければいけなくなった。
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 これはユウガギクとしてきた花である。上のノコンギクについて考えたら、「この花が確かにユウガギクだろうか」と不安が出て来た。今年、この花は728日に初めて見ている。また、小花に冠毛は殆ど見えなかった。この事実から判断すると、ノコンギクでないことは分かる。問題は、カントウヨメナとの違いである。カントウヨメナについては予備知識がないので、調べて見た。
カントウヨメナについて (下記の資料より)
1.本州の関東地方以北に分布します。
2.初秋から秋の初めまで、茎頂に径3㎝前後の白から淡紫色の典型的なキ
  ク型の花をつけます。
3ヨメナの冠毛は0.5mmに対して、カントウヨメナではその半分ほどで
  ある。
4.切れ込みが小さい。
5.葉が狭くてざらつきがなくしっとりとしていている
  1.については外れる。2.については咲く時期は説明よりも早く咲いている。3.は該当しそうだ。4.については資料の写真では上と下では違っているので、他の資料の写真を参考にしてみた。すると、カントウヨメナの葉の鋸歯は上の写真になっている。従っ、この4は該当しない。5.についてはざらつきについては正確な記憶はないが、葉の幅は広いと思うので、該当しない。以上から考えると、この花はユウガギクと言えそうだ。
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ユウガギク

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ユウガギクの花

 ユウガギクの向かい合いにフジバカマが咲いていた。先程ヒヨドリバナとの相違点を確認した。下の茎にはやはり毛が無かった。
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フジバカマ
 
 再び、畦道に戻り進んで行った。時刻も遅く成り暗くなり始めてきた。ネムノキの第1休憩所を過ぎた所にヒメジョオンが咲いていた。まだ時々ヒメジョオンを見かけるが、このヒメジョオンには勢いを感じる。恐らく遅く芽生えてきたものが咲き出したものと思える。
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撮影:1027

  記  平成29113日(金)