公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤマユリが沢山咲いている

86日(日)
 
 垣根の奥を見ると、ヤマユリ1輪の花を付けていた。先日、三ッ池公園の方で、ヤマユリを見てきたので、舞岡公園でも咲き始めているのではと期待していた。ヤマユリの茎は細い上に長いので、支柱が添えられている。ここの炭焼き小屋の道へ入る前にも園道の崖で見かけている。これからそちらの方へ回る予定になっている。
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 畦道へ戻ると、タカトウダイが見えた。先日、背丈が高くなったことを確認したが、このタカトウダイも背が高い。この花は雄性期と雌性期があることで珍しい花のようだ。その後、他の花にも同じように雄性期と雌性期があることを知り、花を調べ始めると、奥が深くなってくることを感じた。タカトウダイは、もう雌性期の花が多くなっているが、よく見ると、雄性期の花もいくつか見つかる。
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 タカトウダイ

 上の園道でヤマユリを再度見ようと思っていたところ、ここの畔にヤマユリがあった。手の届く範囲にあったので、細かく見ることが出来た。6枚に見える花弁を確認した。離れて見ていると、6枚が同じように見えるが、よく見ると確かに外側に3枚、内側に3枚あることが分かる。雄しべは6本あり、先に花粉がこぼれている大きな葯が付いている。雄しべや雌しべの根元には黄色い糸状のものが見られ、花弁に褐色の斑点のようなものが見える。この斑点のようなものをよく見ると、棘のように見えてくる。
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 ヤマユリの花

 ナツノタムラソウらしき花が見えてきた。今日はこの花について、確認したいと考えていた。「ナツノタムラソウは色が濃く、雄しべが曲がらず伸びている」このことを念頭に小花を見たが、色の濃さではナツノタムラソウと思えるが、雄しべの曲がり方については、咲きたての小花と、萎れ始めた小花とでは違っていて区別が難しい。雄しべが伸びていると思って写真を撮ったが、この写真では明確に写っていなかった。
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ナツノタムラソウ

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 ナツノタムラソウ
 
 アキカラマツが見えた。花は終わりそうになっていたので、写真に収めた。この花は花弁がなく、4枚の萼と多数の雄しべからできているという。このことを確認したかったが、萼の存在が確認できなかった。萼は早めに落ちてしまうらしい。面白そうな名前だったので、語源を調べてみた。資料1によると、「長い多数の雄しべの姿を落葉松(カラマツ)に例えて名付けられた」という。「カラマツ」は分かったが、先につく「アキ」は秋に関係がありそうに思えたので、更に調べてみた。すると、資料2では、「秋が深まってから咲く」と説明されていた。成程と思えたが、この花を見ているのは728日である。とても秋とは思えない。特殊な例なのか、それとも季節が早まったのか、謎めいている。
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 アキカラマツ

撮影:728

  記  平成2984日(金)