この花もナツノタムラソウになるのだろうか
8月9日(水)
ナツノタムラソウとアキノタムラソウの区別は難しい。今盛んにこの花が出てきているが、見る度に、花弁の色と雄しべの様子を見ている。これは色が薄いが、雄しべが真っ直ぐ伸びているので、ナツノタムラソウと思える。先日確認したこの花の唇形花の様子を再確認した(資料)。花の色と雄しべに気を取られていて、他の部分をよく見ていなかったので、確認した。すると、吃驚する結果が分かってきた。
今見ているナツノタムラソウ
先程見たナツノタムラソウ
比較した結果
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今見ているもの
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先程見たもの
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花
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薄い紫色
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濃い青紫色
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雄しべが2本以上
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2本?
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5つぐらいが輪生
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5個以上が半輪生
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殆ど毛がない
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短い毛が密生
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茎
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下へ向かう伏毛が疎ら
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平開した腺毛が密
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腺毛ではっきり見えない
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稜が明確
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萼
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端に僅かに毛がある
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茎と同じ腺毛が密
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この結果を見って吃驚した。どちらもナツノタムラソウと見過ごしてきたが、果たして同じものだろうか。後日ゆっくり検討しなければならない。
園道を進んで行くと、畑にヒマワリが咲いていた。背丈が高く大きなヒマワリである。夏を象徴する花で、ギラギラ光る太陽を思わせる。狐久保へ行く道を通り過ぎ、日陰に入った。照り付ける太陽がないとこんなにも違うのかと思うくらいすっきりする。藪を見ながら歩いていると、薄紫色を帯びた小さな花が見えた。「これはキツネノマゴではないか」と思った。葉が対生していて、尾のような花穂の中に咲いているのはたった1つの花である。この花を見始めるのは夏以後である。昨年の記録を見ると7月28日に見ていた。偶然全同じ日になった。
畑に咲いたヒマワリ
キツネノマゴ
更に進むと、ヒヨドリバナと思われる花が見えた。紐のようなものが多数突き出たボロボロのような花のイメージはヒヨドリバナである。この花が咲くのも早いのではと思える。ヒヨドリバナはここへ来るまでにも彼方此方にあったのだが、気が付かずに通り越してきた。今見ているのが最初に咲いた花と思う。小花を上から見ると、花弁の先が5つに分かれている円筒花と分かる。また、紐のようなものは、雌しべの先が2つにわかれたものであった。
撮影:7月28日
記 平成29年8月8日(火)