ワレモコウの小花に雄花、雌花があるか
9月7日(水)
草原で花を見ていると、一頭のチョウが舞ってきた。写真に撮ろうと待っていたが、何時まで待っても止まろうとしない。ひらひらと舞い、止まるかと思うと、また舞ってしまう。小さな体で、「よく休みなく舞い続ける」と感心する。諦めた頃、何とリュックに止まった。急いで写真に収めた。小さいチョウなので、シジミチョウで調べて見ると、詳細を見ていないので、判断は難しいが、ウラギンシジミに似ている。
ウラギンシジミ?
山よりの崖を調べていると、ワレモコウが見えた。先日は蕾であったが、先の色が変わっている。小花が開いたのかもしれない。ワレモコウには花弁がなく、花弁に見えるのは萼だという。上の小花を見ると、中に雄しべも雌しべもない小花が見える。雄花、雌花があると書かれた資料もあるが、写真がないので確認できない。他の花を見ると、上の小花に葯が見える。この事実から考えると、先程の雄しべも雌しべもない小花は花粉が散ってしまったのではないかと思える。
花粉が散ってしまった小花か
上の小花に葯が見える
もう綺麗な花の形をしたアキノタムラソウはないだろうと思っていたところ、写真の撮れそうな花が見つかった。アキノタムラソウと言っているが、ナツノタムラソウを見ていないので、違いがよく分からない。色が濃く、雄しべが長く突き出ていればナツノタムラソウであるというが、その突き出し方がどの程度ならナツノタムラソウなのか実感がつかめていない。この花も雄しべはけっこう突き出ている。しかし、色は薄い。やはりこれはアキノタムラソウになるのだろう。
アキノタムラソウ
古井戸のところでユウガギクを調べることが出来ず、ガッカリしていた。ここに、先程見たユウガギクとは比べものにならないほど小さなユウガギクがあった。花の大きさからノコンギクではないかと思い、冠毛を確認した。見ると、冠毛は殆ど不明のようだった。花は小さいが、これはユウガギクであることが分かった。
ユウガギク
冠毛が不明
クズの花が見えた。先日も帰り際、バス停の近くで見ている。クズはつる性の植物で、猛威を振るう。場所によっては、低木の樹木を完全に覆い尽したり、電柱の上まで伸びていく光景も珍しくない。大型な花だが、クズはマメ科に属している。すると、花はカラスノエンドウや、ヤマハギと同じで、蝶形花である。旗弁、翼弁、竜骨弁を確認した。
クズの花
あっと言う間にツリガネニンジンが最盛期を迎えてきた。行くところ、行くところにこのような光景を目にするようになった。ツリガネニンジンの青紫色の花には吸い込まれる美しさがある。ポツリ、ポツリと咲く姿は人の目を惹きつける。綺麗なものもこのようになると、見にくくなってしまう。やはり手頃の数であることが美しさを感じさせるるのだろう。
撮影:9月1日
記 平成28年9月4日(日)