ヌスビトハギが咲く
8月7日(月)
チダケサシが見えてきた。しかし、穂状に咲き誇った花の姿は無くなっている。この姿からは、ここにチダケサシがあったことを知らなければ、チダケサシとは分からない姿に変わっている。この姿は果実になり始めている姿だと思う。しかし、この果実を見ていても、詳細はよく分からない。そこで、資料にあったって見た。資料1によると、この果実は乾燥すると、殻が割れ、小さな果実が飛び出すという。この楕円形をした緑色のものが1つの果実になるのだろうか。また、チダケサシについて調べていると、これに似たものに資料2ではアカショウマ、トリアシショウマ、ハナチダケサシ、アオモリショウマなどが紹介されていた。これを見た途端、この花はチダケサシでいいのだろうかと、自信がなくなってしまった。しかし、添付されていた葉の写真を見ると、チダケサシだけが葉の先が尖がらない鈍形になている。そこで、以前撮影した写真の葉を確認してみた。すると、葉の先は鈍形になっていた。この花はチダケサシであったといえそうだ。
チダケサシ
チダケサシの葉
再びヤマユリが現れて来た。ここは、先日オカノトラノオが咲いていたところである。オカトラノオが咲いていたときにはヤマユリが眼中になく、何も見ていなかった。今見ると、オカトラノオの間からヤマユリが突き出ている。そこで、先日のオカトラノオの写真を見直してみた。すると、大きく膨らんだ蕾が何ヶ所かに確認できた。このときの蕾が、今見ている花になっていることになっている。
ヤマユリの蕾
紫色の小さな花が咲いていた。花が小さいので、名前が直ぐに分からなかった。その内、目を葉へ移すと、そこには幅の狭い3出葉の葉があった。その葉を見て、これはヌスビトハギと分かった。この花はマメ科の花で、蝶形花になっている。昨年、この花の写真を撮ろうと、何枚も撮っては見直した。それでも、納得のいく写真は撮れなかった。目で見ている分には、確かに蝶形花らしいことが分かるが、詳細は肉眼では分からない。今日も何度も挑戦した。しかし、今日もいい出来栄えではなかった。
ヌスビトハギ
ヌスビトハギの小花
奥をまわってきたところにヤブランが咲いていた。紫色の小さな花で、花弁は6枚に見えるが、よく見ると、内側の3枚と外側の3枚になっている。内側を内花被、外側を外花被と呼んでいる。そして、内側の方が少し広く、大きい。
ヤブランの小花
直ぐ近くにキキョウが咲いていた。キキョウは秋の七草として、昔から親しまれている。秋の花と言われるが、実際には7月頃から咲いてくる。万葉に時代にはこの花がアサガオと呼ばれていたとのこと。キキョウの花弁の先は尖るが、青紫色の花の形はよく似ている。
キキョウ
撮影:7月28日
記 平成29年8月5日(土)