公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この花はノコンギク?それともシラヤマギク?

88日(火)
 
 水車小屋で少し休憩をとった。ここの前にはキリ、エゴノキ、ヤマグワなどの樹がある。今年はキリの花の咲き悪かった。従って、果実の付きも悪くなる。先日、果実の様子を見たが、光の加減でよく見えなかったので、再度確認してみた。やはり枝先にいくつかついているだけである。緑色の楕円形で、先に長いめしべの名残が見える。大きさを知りたいが、高いので、推定するだけである。
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 キリの果実

 園道の向かい側にオニドコロの雌花がある。昨年1度見ているので、探した。オニドコロは雌雄が別株で、目にするものは殆どが雄花である。端から見ていくと、雌花が見つかった。この雌花は、先日三ッ池公園で見てきたので記憶に新しい。雄花は花軸から更に23個の花をつけた花序に分かれるが、雌花は花軸から1個の花しか付けない。花数が少ないので、うっかりすると見過ごしてしまう。
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オニドコロの雌花

 これは沼地に生えていたものである。セリのようだが、名前がよく分からない。手が届かないので、写真を手掛かりにするしかない。葉は2回羽状複葉で、茎には稜がある。小花が沢山あり、1つの花がどこまでなのか分かり難い。一見したところ、八重のように見えるので、花弁の数も数えられなかった。牧野新日本植物図鑑の中のセリの欄を見ると、「花弁は5個で、内側に曲がり・・・」と記載されていた。このことを念頭に、写真を拡大してみると、1枚の花弁が内側に曲がっているので、1枚が複数枚に見えていたことが分かった。改めて、数えると、確かに5枚ということが分かった。手に届く範囲だったら、5枚と見分けることは容易く思えたが、苦労した分強く印象残った。
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セリ

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 セリの小花

 ここの沼地の写真は以前にも撮影したところである。右がオギ、左がヨシと住み分けている。ヨシ、オギ、ススキは花の様子がよく似ている。また、オギとススキの葉もよく似ている。従ってこの3つを見分けるのも難しい。この3つと水との関係を考えると、水の多い方からヨシ、オギ、ススキとなる。ここでは左側の方が水が多いことになる。この点はは未だよく見ていないので、今年は見分けて見たいと思っている。
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 左がヨシ、右がオギ
 
 下に青々とした水田が広がっている。こういう景色は、都会ではほとんど見られなくなってしまった。寂しいばかりである。この景色を見ていると、目も遠くを追うようになるので、このような景色は目の保養にもなる。
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 水田の景色

 これはシラヤマギクではないだろうか。先程、ユウガギクを見て、夏というより秋の気配を感じた。それが一層強く感じられるようになった。花をよく見ると、ノコンギクにも見える。シラヤマギクの花は、花弁が不完全な状態に見えるが、この花は揃っている。しかし、下の方の葉を見ると大きく、シラヤマギクになる。もう少しよく調べておくべきだった。
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花はノコンギクに見える

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葉シラヤマギクに見える

撮影:728

  記  平成2987(月)