スイレンの花が咲く
6月26日(土)
花の広場の奥には草原が広がっている。小さな花を見つけては、これは何だろうと調べていくのも面白い。時々新しいものを見た時は、その名前を調べてみたくなる。ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)orリッピア・カネスケンスもその1つだった。いまヒルザキツキミソウがいっぱい咲いている。この花は、放っておいても夏になると沢山の花をつける。中々生命力の強い花のようだ。花弁はピンク色で、遠くから見るとヒルガオのようにも見える。近づくと花弁が4枚で、中央には黄色く、そこから伸びためしべの先端は十字形になっている。この花と同じ形だが、二回りほど小さくした花がある。ユウゲショウで、初めて見た時は、同じものかと思った。
アレチギシギシが草原の中に高く伸びている。ギシギシは大型であるが、アレチギシギシはほっそりしていて、ギシギシを二回りぐらい小さくしたものである。葉は細いが、ギシギシと同じ形をしていて、波を打っている。花は輪状につき、花だけを見ていると、ギシギシとの違いが分からない。
草原の中のアレチギシギシ
アレチギシギシの小花
草原を見ると、つい最近まで勢いのあったカモジグサが枯れ始めてきた。ここは、イチゴツナギが繁茂し、その中にカモジグサが進出してきた。夏場を迎え、他のものへと移り変わろうとしている。下草には、恐らくカゼクサなどが準備しているものと思われる。
枯始めたカモジグサ
ここから山の道へ入って行った。日陰になっているので、涼しい。谷の方を見ると、アジサイが見え、タケニグサが見える。その下にはクズの進出が見えてきた。アジサイは今が最盛期で、青い花が目を惹きつける。タケニグサが数本見える。タケニグサは道路わきなどの水気の少ないところにも出現する。中々生命力の強いものと思われる。クズは植物の中では最たる生命力を持っている。大きな3枚の葉をつけた太いつるを伸ばし、フェンス、電柱とどこまでも伸びて行く、正しく獰猛な植物である。
アジサイ、タケニグサ、クズ
物陰にナワシロイチゴが咲いていた。南門を入ったケヤキの林の下にはこのナワシロイチゴがたくさん見られたが花は咲いていなかった。この花を見るのは、今年2度目である。萼、花弁はそれぞれ5枚で、花弁はほとんど開かないという。左側は花弁が落ちたもので、雄しべの束が見える。右側は紫色の花弁があり、雄しべ雌しべが顔を出している。
サンゴジュ
サンゴジュの小花
南門へ戻って来た。上の池を見ながら休んでいると、スイレンの葉の中に白く光るものが目に入ってきた。最初は、光の反射で葉が光っているものと思っていたが、違うらしい気がしたので、望遠を効かしてみた。すると、花だった。見渡すと、日陰になっている方に花はよく見えた。
スイレンの花
撮影:6月14日
記 平成29年6月22日(木)