オオブタクサを見る
6月5日(木)
三ッ池公園へ入ると、下草刈が行われていた。ここにはイヌムギやイチゴツナギ茂っており、草原を成していた。草花を調べているものにとっては貴重な場所であったが、管理する方から考えると、このまま放っておくことは出来ない。仕方ないことである。また少し経てば、草は生えてくる。そんな思いをしながら、雑草を追ってみた。
花の広場の木陰に、昔よく見かけたオオブタクサの葉を見た。30年以上も前になるだろうか、鶴見川の河川敷に大繁茂していた。この花の花粉が喘息を引き起こすと、一時取り上げられた。河口からどんどん内陸へ繁茂して行くとのことだった。久しく鶴見川の河川敷に行っていない。そのためこの雑草からも遠ざかっていた。まさかここで出会うとは思ってもいなかった。
オオブタクサ
遊歩道沿いには、いろいろな雑草を目にすることが出来る。樹木と違い、短期間で花を咲かせ、実を結び消えてしまうものだが、春から夏にかけ花をつけてくると、「今年も現れてきたか」とその生き様に感心する。
カモガヤ、元来日本にはなかったものといわれている。牧草として輸入され、進出してきたといわれている。枝の先に塊状に穂がついている。花等について細かなことを調べたことはないので、1度調べてみたいと思っている。
カモガヤ
アレチギシギシ、この名前でいいのだろうか。春から夏にかけて咲くギシギシは大柄な草なので分かりやすい。しかし、葉が細くなったり、背丈が低くなったりすると,いろいろな種があるので、名前は決めにくくなる。アレチギシギシは町の中の空き地、公園の隅などでも見かける。
アレチギシギシ
タケニグサ、大変大きな雑草で、最近よく見かけるようになった。茎から黄色い汁が出るという。また、その汁は毒であるという。最初見たのは土手だったが、今ではいろいろなところで目にするようになった。車の激しく通る道路の脇にもアスファルトを突き破って出てきている。こんなに凄まじい勢いで広がるとは吃驚している。
タケニグサ
夏の陽気になったせいか、イチゴツナギの勢いがなくなってきた。多くは実を結び、落下し始めている。穂が落ちは姿を見ると、「これは何だったけ」となることもしばしばである。イチゴツナギの後には、カモジグサ、イヌムギなどが勢力を広げている。
撮影:5月30日
記 平成26年6月5日(木)