公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハゼノキの花を見る

64日(水)
 
  花の広場の上の遊歩道を歩いていくと、右側にハゼノキがある。ちょうど崖下から出ているので、枝先が遊歩道から手の届く高さにある。ここを通りかけたとき、小さな緑の花のようなものが目に入ってきた。「花に間違いない」そう思った。このハゼノキが緑色の小さな蕾をつけてから久しくなる。何度通っても、見ると緑の粒であった。「もう開花するのでは」と何度も思ったものだ。一時は、「花期が終わり果実になってしまったのか」と思ったこともある。久しくして来てみると、思いがけない開花に巡り会えた。
 花は緑色で小さい。雌雄が異株というので、この樹はどちらになるのだろうか。とにかく花が小さいので、分かりにくい。接写写真を撮ったが、焦点がうまく合わない。雄しべには黄色い花粉がついているように見えるが、雌しべも突き出ているようだ。雌しべの状況から判断すると、この花は雌花で、この樹は雌株になりそうだ。これからの過程を注目したい。
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ハゼノキ                            雌花か?
 
 ハゼノキを見て、坂を上っていくとリョウブの丘(勝手に名づけた)へ出る。遊歩道から板づくりの歩道を下っていくと、リョウブの樹が何本か見えてくる。ここは花の広場と中の池を見下ろすことが出来る。ここのリョウブを見たとき、葉の出が遅いことに驚いた。季節は初夏である。ほとんどの樹木は葉を青々と茂らせている。どうしたのかと思った。1本だけでない。みんな同じような状況である。脇から出た側枝には葉が沢山ついている。何か変化はないものかと見回すと、花芽かと思われるものが1つだけ見つかった。数枚の新葉に包まれた中から小さな粒の塊が持ち上がっている。葉とともに短い毛で覆われている。
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リョウブ                           花芽か?
 
 里の広場の奥にあるアカメガシワの樹へ寄ってみた。先日は新葉の赤い色が紅葉のようにきれいに映った。どう変わっただろうか。葉は先端が細くなり大きな三角形のように変わっている。葉柄には赤みが残されている。一瞬、クサギを思い出した。枝先を見るとたくさんの粒が出ている。先の方は少し赤い。花芽であることが分かる。どんな花をつけるだろうか。
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アカメカシワ                         蕾
 
撮影:530
 
 
  記  平成2664日(水)