アカメガシワの雄花と雌花
6月25日(日)
里の広場へ着いた。ここで見たいものはクリ、エゴノキ、アカメガシワである。右の藪へ入ると、クリとエゴノキがある。エゴノキにはもう花がなくなっているので、遠くからはどこにあるか分からなくなっている。坂を上り始めて、「こんなに急だったかなぁ」と思った。周りを見ると、クリもエゴノキも見えない。坂を上がりきって、一つ手前の坂を上ってきたことに気が付いた。上の道を通り、本来の坂を下った。左にクリ、右にエゴノキが見えた。クリを見ると、雄花は枯れ始めていたが、雌雄の花が残っていた。雌花を改めて見たが、針状の果実が引き立っている。エゴノキは花を終え、果実期に入っている。下へ垂れた長い花柄の先に1つずつ付いている。楕円形をしていて、三分の一ぐらいは苞に包まれている。
里の広場
クリ
奥のアカメガシワに近づくと、道に花が沢山落ちている。この光景を見て、舞岡公園で見た同じ光景を思い出した。間違いなく、アカメガシワの雄花である。もうすぐ咲くだろうと思っていたが、既に枯れ始めていたことになる。アカメガシワは雌雄が別株であるが、ここでは隣り合わせに雌雄の株が位置している。雄株の枝は手の届く高さに下がっているので、花は見やすい。ところが、雌株の花は高いところにあるので、毎年よく見ることが出来ない。今年も高いところにある。以前は、「雌花の基は赤く、そこから3本の雌しべが出ている」ところまで見えたが(資料)、今年はそこまでは見えなかった。
アカメガシワ:雄花
アカメガシワ:雌花
池の畔にあるリョウブと、丘の上にあるリョウブの両方を見たが、どちらも花は未だ開花していなかった。以前疑問に思った、蕾の近くにある突起については、日のよく当たる丘の上のものには少なくなっていた。この突起は蕾を包んでいた苞で、次第になくなっていくことが確認できた。
リョウブ
リョウブ
丘を下りる途中にあるナツツバキがある。パークセンター前のナツツバキには花が見られたが、ここでは、花は1つもなかった。此方のナツツバキは大きい大木だが、パークセンター前のナツツバキは小さく細い。花の咲き方にこれだけ差があるのは、何が原因なのだろうか。
ナツツバキ:花は1つものかった
花の広場の草原にはニワゼキショウが咲いている。草の中にひょろひょろっと首をもたげるようにして咲いている姿は滑稽に見える。花は小さいが、拡大してみると、6枚の花弁をつけた花は均整がとれていて、綺麗に映る。
ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)が咲いている。花壇でよく見かけるランタナの花によく似ている。似ているといっても、此方は花がずっと小さい。珍しそうな花で、昨年初めてこの名前を知った。花は頭状花で、1つの頭状花は沢山の小花からできている。葉は小さく、縁に鋸歯があり、コマツヨイグサの葉を感じさせる。
ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)
ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)の花
撮影:6月14日
記 平成29年6月21日(水)