ヒカゲイノコズチとヒナタイノコズチについて
7月16日(土)
南門へ帰り、ベンチで休んだ。大分時間が過ぎている。速く歩いた訳ではないが、1つ1つの植物を見ながら長時間歩いたので、疲れを感じたのかも知れない。残された麦茶を一口飲むと、疲れが和らいだ。
門へ向かうと、イノコズチが大きくなっていた。先程カツラの林道でもイノコズチを撮影した。イノコズチにはヒナタイノコズチとヒカゲイノコズチがある。この違いが未だしっかり分かっていないので、写真に残していた。
カツラの林道のイノコズチは、場所から考えて、ヒカゲイノコズチと思われる。また、今見ているイノコズチはよく日が当たるところなので、ヒナタイノコズチと考えられる。
2つの違いを知るために、資料に当って見た。
保育社原色日本植物図鑑
ヒナタイノコズチ・・・葉はやや厚くて毛が多く、しばしば縁は波状にちぢれる。・・・
イノコズチ・・・葉はうすく毛は少ない・・・・
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日本草本植物総検索誌(根元順一著)
ヒナタイノコズチ・・・根は肥厚する。葉は厚く細毛がある。・・・花は花後中軸に直角に急下向
ヒカゲイノコズチ・・・根は肥厚しない。葉は質がうすく、毛は少しある。花は花後次第に斜下する。
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葉の毛について実際に観察すると、
ヒカゲイノコズチ
全体像:ヒカゲイノコズチ
花後の下がり方
葉の表
葉の裏
ヒナタイノコズチ
全体像:ヒナタイノコズチ
葉の表
葉の裏
葉についてしか観察できなかったが、ヒナタイノコズチの方が、若干毛が多いと思える。しかし、それほど明確ではなかった。過去に何度か見てきたが、明確に判断出来ない。根本さんが花後の傾き方について触れていたことに初めて気が付いた。ヒカゲイノコズチと思われるものを見ると、中軸に直角に急下向していないといえる。
撮影:7月6日
記 平成28年7月13日(水)