公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

神奈川公園「アオギリ、ヒジョオン、イノコズチ、ナンキンハゼ」

713日(金)
 
 久しぶりに神奈川公園へやってきた。すぐ目に入ってきたのはアオギリである。地面に花がたくさん落ちていた。以前にもこのような光景に出会ったことがあった。樹に花がついていないだろうかと探すと、ポツリポツリと見つかった。しかし、詳細が分かるような花ではなかった。平成28年度には71日に雄花、雌花を捉えている(資料1)。今日は75日だったので、来るのが遅かったかもしれない。この時、雄花の花被片の内側は赤味を帯び、雌花の花被片の内側は白色と理解していたら、雌花の花被片の内側が赤いものが現れ、未解決のままになっていた。この課題を解決しようと、資料を探していると、資料2が見つかった。資料2によると、「花には3種類あり、退化した雄しべを伴った雌花、雄花、雌雄複合型・中間型」が紹介され、更に「雄花、雌花とも開花後花被片のレモン色がえんじ色に変わる」との説明があった。これが、一昨年求めていた解答だったと分かった。「ここまでよく調べているなぁ」と感心し、驚いた。
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アオギリ:雄花

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 落ちていた萼 

 草原に咲いていたカモジグサなどは殆ど枯れ始めていた。夏の草と秋の草の入れ替わりの時期にあるようだ。その中で、ヒジョオンが残っていた。しかし、勢いのあるヒジョオンはめっきり少なくなっている。花の少なくなった草原で見ると、ヒメジョオンも昔観葉植物として輸入されただけに結構見応えのある花に見えてくる。
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残っていたヒジョオン

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 ヒジョオンの花

 これはこれから花をつけるイノコズチである。イノコズチにはヒナタイノコズチとヒカゲイノコズチがある。この2つの見分けが難しい。葉の毛の多い少ないによって区別するというが、その度合いが難しい。過去に12つの違いが見分けられる写真を撮ったが、その後、あの時のような対比のできる場面に出会うことがない。草原を見ていると、頭につぼみが出始めたイノコズチが見つかった。これは葉の表面の毛を見ると、ヒナタイノコズチのようだ。
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イノコズチ

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 ヒナタイノコズチ

 この公園の奥にナンキンハゼがあることは知っていたが、手前のここにあることには気が付かなかった。ハート形に似た葉をしていることを知っていたので、花がなくても気付いたはずなのだが、注意力が足りなかったようだ。ナンキンハゼの花序の先に雄花が付き、基部に雌花が付くという。今日は線路沿いとここでナンキンハゼを見たが、線路沿いでは花が見つからなかった。ここでは雄花だけは分かったが、雌花は確認できなかった。
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ナンキンハゼ

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ナンキンハゼの雄花

撮影:75

  記  平成30710日(火)