JR沿線の草木「ナンキンハゼ、ヘクソカズラ、セイヨウヒルガオ、イヌホウズキ、ヤブソテツ」
7月12日(木)
JR沿いの草木を見てきたが、意外といろいろなものが見られる。少しでも土があると、そこへは何かが進出してくる。草木は土をして休ませないようだ。前方の石垣の上に樹木が見えてきた。葉を見ると、長い柄があり、その先にハート形をした葉がついている。この葉からこの樹はナンキンハゼと思われる。下記の資料によると、「葉柄と葉身のつなぎ目には、1対のいぼのようなものがある」ということだが、確認できなかった。ナンキンハゼには雄花と雌花がある。花そのものは穂状をした小さなものだが、種子は硬い殻に包まれている。こんなところに人が植えるわけがないので、野鳥の仕業と思える。国道を超えた向こう側の公園にはナンキンハゼの樹が1本ある。
ナンキンハゼ
ナンキンハゼの葉
此れはフェンスに絡みつき猛威を振るっているヘクソカズラである。ヘクソカズラはつる性で、一見猛威を振りそうには見えないが、あっという間に樹を覆い隠してしまうような勢いがある。今は住宅地になっているが、びっくりするような光景を見たことがある(資料)。
交差点近くの石垣の下を見ると、ヒルガオに似た花が咲いていた。しかし、ヒルガオとは一寸違うようだ。JR沿いの草木を見始めたときに見たものに似ている(資料)。その時はアイノコヒルガオではないかと見たが、先日ご指摘を受け、セイヨウヒルガオということが分かった。これは、そのセイヨウヒルガオになると思う。
セイヨウヒルガオ
セイヨウヒルガオの花
交差点を曲がり、ガード下へ来ると、イヌホウズキが咲いていた。この花はワルナスビの花に似ているが、一回り小さく、茎にとげがない。ワルナスビよりは花期の長い花である。稜のある茎、翼のある柄、そして、花から突き出た黄色い葯が特徴的である。
イヌホウズキの花
石垣にへばりついたようなシダが見えた。ヤブソテツになるのだろうか。ヤブソテツにはいろいろある。その中のどれに入るか、まだよく分からない。上のヤブソテツは羽片が4対、下の方は8対ある。上と下は別物に見える。上はヒロハヤブソテツ、下はヤブソテツになりそうに思える。
上はヒロハヤブソテツ、下はヤブソテツ?
撮影:7月5日
記 平成30年7月9日(月)