舞岡公園 ガマズミの花・果実・虫えい
9月5日(土)
今の水田は昔とは様変わりしている。案山子は人を迎える芸術物になり、稲は網で大切に守られている。網の中で、稲は黄色い穂を垂れて、実りの秋はもうそこまで来ている
畦道を進むと、コムラサキがよく現れる。コムラサキは同じ仲間のムラサキシキブにやや遅れて花をつけた。ムラサキシキブは疾うに花の時期を終えたが、コムラサキはまだ花をつけている。個体差というものだろうが、随分長い間花をつけている。コムラサキの花枝は葉腋から少し離れたところから出るというので再度確認した。
ガマズミは、先日来たとき花をつけていた。今日見ると、やはり花をつけている。本当に花の時期が長い。いま花の数が少なくなっているので、花の詳細が確認しやすくなっている。白色の合弁花で、先が5つに割れている。おしべが5本あることが分かる。めしべは写真からは分かり難い。花枝を見ると、非常に毛深いことが分かる。
若い枝は灰緑色で、開出毛と小さい星状毛がある
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との説明があった。この沢山の毛を詳細に調べようとしたが、どれが開出毛で小さい星状毛か、そこまでは見ることが出来なかった。
さらに、ガマズミの他の部分を見ると、艶が見られる果実の他に、沢山の毛で覆われたものが見える。これは何なのかと調べて見ると、ガマズミミケフシという虫えいであることが分かった。
ガマズミ
ガマズミの虫えい
ネムノキの果実
先程赤いつるをしたセンニンソウを見てきた。その花序は蕾だったが、ここでは花が咲いている。この花が先程のつるについていれば、迷わずセンニンソウだと分かったのだが、自然はそう都合よく出来ていない。蕾、葉を見ると、先程のことが思い出される。
撮影:8月27日
記 平成27年9月4日(金)