ノコンギク、タツナミソウが咲いていた。
12月8日(火)
水車小屋から水田の畦道へ降りて行った。畦道は知らず知らずのうちに冬景色と変わって来た。ここからはハンノキ、コムラサキ、マユミの樹が次々に出てくる。ハンノキはすべての葉を落とし、コムラサキ、マユミも葉を落とし始めている。水田のあるところにはハンノキがあり、ハンノキは稲刈り後の稲の天日乾かしに使われるという。人通りが少なく、曇りの日には寂しさが押し寄せてくる気配を感じる。
ハンノキ、コムラサキ、マユミの樹が現れる
稲刈り後の水田に新しい緑が復活している。この光景は田植えの後のようである。何かこれから夏も迎えるように見える。新鮮な緑に誘われて苗に目を移すと、丈が低いけれど実がなっている。2度目の収穫が出来そうだ。この実は食べられるようになるのだろうか。
一部に稲が実り始めている
畦道から上がり、古民家の敷地へ入って行った。ここでは何時もボランティアの人が働いている姿を見かける。庭にはいろいろな草木が植えられ、よく手入れがされている。この時期はマンリョウとセンリョウの赤い実が綺麗になっている。入り口付近に赤いサザンカが咲いていた。サザンカは花の少ないこの時期に咲くので人の目を惹く。裏にまわってみると、ここには花の姿はない。ここにゲッケイジュがあったので様子を見た。丸い冬芽が出来ている。今年はこの花を見ようと思っていて、見損なって仕舞った。
赤いサザンカ
古民家を出て、再び畦道に出た。古民家を出たところにガマズミの樹がある。ここは位置が分かりやすいので、このガマズミはよく見ることにしている。そろそろ果実の赤味も褪せ始め艶が無くなってきた。よく見るとまだいくつか花が咲いている。
ガマズミ
この畦道にはハンノキ、ネムノキがたくさんある。それに混ざって数本だがネコヤナギもある。来る度に、このネコヤナギを探しているが見つからない。寒い時期に赤い冬芽を見ているので、必ずあるはずだが、場所を間違えているのだろうか。それとも、今のネコヤナギの状況を正しく捉えていないのだろうか。
ハンノキ、ネムノキが見られる
足元前方に白色の花が見える。ほとんど花を終えてしまったノコンギクと思える。今年は、この花を見る度に何度も冠毛を見て確認した。外観から間違いないと思うが、念のため冠毛を調べた。間違いなく長い冠毛があった。このノコンギクを見て、古井戸の近くにあった花を思い出した。花は、垣根の中にあったので、直接花を見ることが出来ていなかった。調べようと思っていて、今日になってしまった。行くと、既に花の姿はなくなっていた。もう調べることが出来ない。
残っていたノコンギク
紫色のきれいな花がポツンと咲いている。今時珍しいと思いながら近づいた。タツナミソウらしい。この時期まで咲くのだろうか。
タツナミソウ
撮影:11月26日
記 平成27年12月7日(月)