タネツケバナが咲く
2月15日(水)
瓜久保休憩所から狐広場へ向かった。この広場の一画にオニグルミの林がある。ここへ来ては、高いところにあるオニグルミの冬芽を撮影しているが、望遠で撮影するため上手く撮影できない場合が多い。今日は天気がよさそうなのでいい写真が撮影できそうに思えた。撮影結果を見ると、何時ものよりはいいが、未だ鮮明でない。頂芽が2つあるように見えるが事実なのだろうか。オニグルミの頂芽は裸芽だというが、この写真では外側の皮が剥がれかけているようにも見える。そして、その脇に1つと少し下に1つの冬芽が見える。脇に見える冬芽は雄花の花序になるようだ。
オニグルミの頂芽
オニグルミの頂芽と側芽
オニグルミを見て再び園道へ戻った。「今日は野鳥観察の人が見えないなぁ」と思いながら北門を入った。きざはし池の前へ来ると、野鳥観察の人が何人かいた。今野鳥が来ていないのか、カメラを覗いている人はいない。いなくて元々と思い、カメラの向いている方向を見た。すると、動いているものが見つかった。何かがいると思い、じっと見つめていると野鳥が現れた。先日見たツグミである。写真に収めようと、カメラを向けた。動くので視野に入れにくい。思いりきってシャッターを切って、見直すと、写っていた野鳥はツグミでなく、シジュウカガラであった。確か、ツグミを追っていたのだが、不思議に思えた。再度、ツグミを見ると、その近くに確かにシジュウカラがいた。気が付かないうちにカメラの視野に入っていたことが分かった。シジュウカラを数枚撮影した後ツグミを撮影した。
きざはし池
水車小屋から水田の畦道へ下りかかった時、赤い実が見つかった。葉の影に隠れていてよく分からなかったが、見ていくうちにアオキの果実と分かった。アオキは、新葉が出始めているし、果実も熟し始めたようだ。
アオキの果実
水車小屋の脇にはコムラサキがある。昨年は、このコムラサキを見た時、一時「枯れてしまったのではと思った」ことを覚えている。今日見ると、冬芽が2個ずつ対生に付いている。「コムラサキの冬芽はこういう付き方をするのか」と思った。コムラサキに似ているムラサキシキブの冬芽は対生するが、1個ずつである。
コムラサキの冬芽
畦道を進むと、水田側に白色の小さな花が見えた。「ナズナかなぁ」と思ったが、ナズナしては早すぎる。茎を見ると、赤味がかり、毛が沢山出ている。葉を見ると、まだ出たばっかりで小さく、形がよく分からない。茎葉に毛が沢山あり、葉の縁に短い毛が鋸歯のようについている。花を見ているうちに、タネツケバナの名前が浮かんできた。
タネツケバナの葉
撮影:2月8日
記 平成29年2月10日(金)