公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

カンヒザクラの蕾が現れる

215日(水)
 
 ウメがそろそろ終わりの時期になってきた。次はモモそしてサクラである。早咲きのサクラのカワヅザクラは既に咲き誇っている。ここまで春が近づいてくると、公園のカンヒザクラが気になる。
 午後カンヒザクラを見ようと出かけた。公園へ行くといろいろなものが気になる。まず気になったのは公園に大きな建物がつくられている現場であった。先日までは、基礎作りの段階で、視覚的に大きな影響がなかったが、2階建ての鉄骨が組まれ、建物の外観が出来てくると、公園のイメージが一変してしまった。広々とした公園に、駐輪場がつくられ、今度は2階建ての大きな建物がつくられると、此方の道路側から公園の中は見えなくなる。季節ごとに出てくる草木が見えなくなるだけでなく、子供達が楽しそうに遊ぶ姿も視界から消えていく。
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 公園内に建築中の大きな建物

 京急側の道路沿いにトサミズキが植えられている。淡い黄色の花が魅力的である。急に暖かくなってきたので、冬芽も膨らんできた。よく見ると、まん丸となった冬芽が見える。茶褐色の芽鱗の先端が緩み、赤紫色の蕾が見え始めている。あとどのくらいで開花するのか考えてみたくなる。
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 トサミズキの冬芽

 ヤエザクラのカンザンを見た。カンザンはソメイヨシノなどのサクラが咲き終わってから咲いてくる。そのためもあるせいか、芽鱗は固く閉じたままである。今日は日が当たっているので、明るく光って見える。オオシマザクラ系のサトザクラという。冬芽は毛がなく、オオシマザクラの冬芽に似ている。
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 カンザンの冬芽

 このカンザンの下にドウダンツツジが植えられている。この小さな釣鐘型をした花は可愛い。冬芽はポチャと膨らんでいる。また、先が赤みを帯びて、芽鱗の合わせ目が綺麗である。
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 公園を東へ進むと、道沿いにレンギョウが植えられている。満開になると、真黄色な帯ができ、公園が明るく賑やかになる。この冬芽からあの綺麗な花が咲いてくるとは思えないぐらい、特徴のない冬芽である。外側の芽鱗が緩み始め、中の赤紫色の蕾が持ち上がってきているようだ。
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 レンギョウの冬芽

 先日ジンチョウゲが開き始めていたが、今日はいくつかの小花が開花し、内側の白色の花弁が見えている。株が小さく、花が少なくなったせいか、あの独特の匂いはまだ漂ってこない。しかし、近くへ寄ると、ほんのりと匂いがしてくる。
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 漸く、今日の目的であるカンヒザクラのところへ来た。見た途端、「もうここまでなったかぁ」と吃驚した。冬芽は開き、中から赤みを帯びた蕾が出てきている。蕾の中には78部分出てきているものもある。昨年の記録を見ると、この状態になったのは、221日だった。1週間早いようだ。
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カンヒザクラ:蕾が現れる

撮影:213

  記  平成29213日(火)