公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

フクジュソウが咲く

216日(木)
 
 古民家へ入ると、日陰になり寒くなってきた。訪れている人が少なくひっそりとしている。庭のウメを見ると、コウバイは咲いているが、ハクバイは咲いていない。瓜久保休憩所のウメは咲き始めたばかりだったが、ここのウメも開花は遅いようだ。
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 コウバイ

 奥の庭にロウバイがある。ロウバイについて調べてみると、ソシンロウバイ、満月ロウバイ、和ロウバイ3種類があるそうだ。今までここまでは調べていなかった。ソシンは「素心」と書き、「本心、飾らない心」などの意味がある。ソシンロウバイは蝋のような艶があり、透き通った黄色い花弁をしており、満月ロウバイは花の中心に赤みがかった輪が見られる。和ロウバイは花が少し小さく、花の中心部が暗紅色になっている。以上のことから見直してみると、このロウバイソシンロウバイになるようだ。
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 古民家の裏に回ったところにウグスカズラが2本ある。前回は花が見られたが、今日は花が見えない。花がないと、どの樹がウグイスカグラだか分かりにくい。思い当たる樹をよく見ると、薄いピンク色をした蕾が見つり、この樹がウグイスカグラだと分かった。
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 ウグスカグラの蕾

 沼の向こう側に今頃フクジュソウが咲いてくる。111日に来たときは、フクジュソウの芽生えすらなく、これで芽を出し、花をつけるのだろうかと思っていた。沼の縁を回って行くと、黄色いフクジュソウの花が見えてきた。芽生えから開花まで、約1か月である。短期間にここまで成長するとは思いもつかなかった。
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 沼の周りをまわり、ミツマタのところへやってきた、ミツマタの姿はほとんど変わっていない。フクジュソウの成長の速さから考えると、随分のんびりしているように思える。1つの頭状花に沢山の花をつけるので、時間がかかるのかもしれない。
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 直ぐ隣にクサギの樹がある。この冬芽を見ることはあまりなかったので,記憶が薄い。写真を見ると、冬芽は葉痕より大分小さく、葉痕の脇から葉痕を割りながら飛び出て来るように見える。裸芽と言われるが、この状況からは分からない。
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 クサギの冬芽

 クサギに続いてリョウブがある。この冬芽は何度も見て来たので、大分様子が分かってきた。冬芽は早いうちに芽鱗を脱ぎ、裸芽になるというが、個体差が結構ある。今見る冬芽は、丁度1枚の芽鱗を脱ごうとしているところである。
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 リョウブの冬芽

撮影:28

 記  平成29211日(土)