舞岡公園「ネムノキ、イボタノキ、ヒメガマ、コムラサキ、ハンノキ、タカトウダイ、ミヤギノハギ、ホタルブクロ」
7月20日(金)
ネムノキのピンクの花が見えてきた。近づけば近づくほど、花の美しさが迫ってきた。今が最盛期のようで、見事な光景をつくっている。舞岡公園には何本ものネムノキがあり、どれもが満開を迎えている。それだけに他の場所ではこのような豪華な景観は味わえない。
ネムノキ
ネムノキの花
イボタノキの果実が見えた。「イボタノキ」の名前は何か特徴的な名前と思い、その由来を考えたことがあった(資料)。再度読み直したが、ピーンとくるものがなかった。この樹からとれた蝋を使って疣をとった話は興味が引かれる話だが、疣をとるのに利用する前は、「この樹に名前がなかったのだろうか」と考えてしまう。果実は緑色で、小さな球形をしている。
イボタノキの果実
水車小屋のところから畦道へ降りると、水田の中に、何故かガマが1本横たわっていた。枯れているのかと思ったが、まだ枯れてはいないようだ。よく見かけるガマはヒメガマである。詳細を知りたいが、水田の中へ入ることが出来ない。望遠で撮影した。写真を見ると、頂部に雄花群があり、少し間を置き、下に雌花群があるのでヒメガマになる。写真を見ると、ヒメガマに赤トンボが止まっていた。ナツアカネらしい。
ヒメガマとナツアカネ
水車小屋から降りたところにコムラサキがある。前回来たときはまだ蕾の状態だったが、大分日にちが過ぎたので、花期の最盛期は過ぎたようだった。それでも花の写真を撮ることが出来た。コムラサキは名前の通り、ムラサキシキブより花は一回り小さいが、花はムラサキシキブほど簡単に落ちない。
ここからの畦道にはハンノキが続いている。ハンノキに果実がついていたので、写真を撮った。果実は高さ2cm、幅1.5cmであった。樹についていると大きく見えたが、実測してみると、案外小さかった。ハンノキは昔刈り取った稲を乾燥させるのに欠かせない樹で、水田の脇に植えられていたという。今の我々には、想像の中の話のようである。
ハンノキの果実
タカトウダイがある。この花も今年何度か見てきた。タカトウダイの花は、最初が雄性期で、その後雌性期が来るという面白い花である。緑色の球体から雌しべが出ているのが雌期の花である。
タカトウダイ
古民家の前庭にハギの花が咲いていた。このハギは枝が枝垂れるミヤギノハギである。花を見ると、竜骨弁が側弁よりも長く突き出ているところが特徴になっている。このハギがミヤギノハギと分かるまでには随分遠回りをした。
ミヤギノハギの花:竜骨弁が長い
前山にホタルブクロが見えた。ホタルブクロは、先ほど見てきたばかりである。先ほど、「花期を過ぎたのによく咲いているなぁ」と思ったばかりである。ホタルブクロの花期は意外と長いのかもしれない。
再び見えたホタルブクロ
撮影:7月7日
記 平成30年7月15日(日)