公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園[イヌゴマ、オカトラノオ、ミソハギ、キキョウ、アキノタムラソウ]

719日(木)
 
 花薗のような一角を見ていると、イヌゴマが見えた。この花を見た時、つい最近見たような気がしたので、過去の資料を振り返ってみた。すると、記憶違いで、昨年の914日のことだった。花は唇形で、上唇は1枚、下唇は3つに割れているところを確認し、昨年未確認であった雄しべと雌しべを確認した。雄しべは4本あり、葯は濃茶褐色をしている。雌しべは白色で、先が2つに割れているようだ。
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 もう花が咲いていないだろうと思っていたオカトラノオが咲いていた。今年は、三ツ池公園、四季の森公園そして舞岡公園で何度も見ることが出来た。小花は下から上へと咲いてくる。1つの花序の中にいくつの小花があるのだろうか。
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 ミソハギが咲いていた。昨年の記録を見ると、710日にオカトラノオ、ナツノタムラソウ、ミソハギを見ている(資料1)。これらは例年通りの開花のように思える。ミソハギの花を見ると、お盆を思い出し、その光景が浮かんでくる。ミソハギは、お盆のころに咲いているので、仏様に飾られる花として、昔から利用されている(資料2)。
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 キキョウが咲いている。キキョウは既に68日に古民家の庭で見ている。キキョウの花について詳しく調べたことがなかったが、下記の資料によると、「雄しべが花粉を出し切ると雌しべの先が開く」とある。雄しべは5本あるのが分かる。雌しべの先が5つに開くというが、何とか分かる花が写っていた。
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キキョウ

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2015.7.19
 
 アキノタムラソウが見えた。タムラソウの仲間にはハルノタムラソウ、ナツノタムラソウ、アキノタムラソウとある。この辺で見られるのは後ろの2つと思っていた。しかし、ナツノタムラソウを見たことがない。ナツノタムラソウとアキノタムラソウの違いについて下記の資料で調べたことがあるが、まだ、よく理解できていない。そこで、牧野新日本植物図鑑を開いてみた。「ナツノタムラソウは、東海道近畿地方の山地の木陰に生える多年草・・・雄しべは2本で、花柱とともに花冠より長く飛び出す、アキノタムラソウは、本州、四国、九州の山地や野原に普通にみられる多年草である。・・・・雄しべは2本、はじめは前方に突き出し、葯が開いてしまうと、下向きに曲がる。雄しべは花冠の上唇から少し突き出している」とあった。改めて見直すと、横浜付近ではナツノタムラソウは見ることが出来ないようだ。
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アキノタムラソウ

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 アキノタムラソウの小花

撮影:77

  記  平成30715日(日)