公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「エゴノキ、ウツギ、ガマズミ、ハゼノキ」

519日(土)
 
 三ツ池公園エゴノキが気になったと同時に、舞岡公園のエゴノキも気になっていた。舞岡公園ではエゴノキと同時にウツギが咲き出したのではと、此方も気になっていた。そこで、三ッ池公園へ行った翌日出かけた。今日はどういう訳か何時もとは逆のコースを予定していたら、そのバスが直ぐにやって来た。
 舞岡公園へ入ると、前田の丘へ通じる坂を目指した。エゴノキはこの坂の右側にある。ところが、前方の坂を見ると、ウツギの白色の花は見えたが、右側のエゴノキの花は見えなかった。「気にしていたことが当たってしまった」と思った。
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 ウツギ

 仕方なくエゴノキは諦め、ウツギの花を見た。ウツギはまだ蕾が残っており、今が見頃の様であった。ウツギの花を見ると、一見外花被片と内花被片とがあるように見える。ところが、内花被片に見えるものは雄しべの花糸で、ここがウツギの花の特徴になっている。ウツギは、円錐花序の先に沢山の白色の花を付ける。花には萼筒がある。萼、萼筒、花柄と全体に毛で覆われている。
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ウツギ

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 ウツギの花

 ウツギの奥にガマズミがある。昨年、舞岡公園でガマズミはあまりよく咲いていなかったが、今年はどうなるだろうか。見ると、ほぼ満開になっているようで、枯れ始めた花も見られた。小花は白色の小さな花で、下記の資料によると、「花冠は5深裂して平開する」というから、円筒花になるようだ。花弁の先が反り返り、雄しべが長く突き出ている。
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ガマズミ

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 ガマズミの花

 上へ上った所にもエゴノキがあったので、微かな望みを抱いて花を探してみた。すると、白色の花がチラッと見えた。枯れ始め、生気のない花だが、写真に収めることが出来た。
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 エゴノキの花

 前田の丘へ上がってきた。草の背丈は一層高くなっていた。中へは進めないだろうと思っていたら、人が通ることによって、道が出来ていた。その内この道も草で覆われてしまうだろう。
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 前田の丘

 奥にアカメガシワの樹があるので、それを見ようと進んで行くと、アカメガシワの右側にハゼノキに似た樹があり、緑色の花を付けていた。この樹がハゼノキなのか分からないので調べた。以前ハゼノキについて調べた記憶を辿ると、下記の資料1が出て来た。そこには「ヤマハゼは葉の両面や葉軸に毛が多く、光沢がないこと」と書いていた。更に、資料2を見ると、「ハゼノキは葉軸が無毛で、しばしば赤味を帯びる。」とある。以上のことを基にして試料を見て行くと、この樹はハゼノキになるようだ。また、ハゼノキは雌雄が別株ということを考えると、この樹は雄株になるようだ。
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ハゼノキ

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ハゼノキの葉

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 ハゼノキの花(雄花)

撮影:515

  記 平成30517日(木)