三ツ池公園「エノキとムクノキの果実、ザクロ、オカトラノオ、カシワバアジサイ
パークセンター前の小さな樹木園へ来た。どの樹も葉が沢山生い茂り、日陰をつくっているので、ここへ入ると涼しさを感じてくる。ここでは、エノキの果実とムクノキの果実を比べて見ようと考えていた。そこで、まず、エノキの果実を探した。ところが果実が見当たらない。野鳥に食べられたり、落下したりして仕舞ったのだろうか。ムクノキの方は果実がたくさん残っていた。どうした訳だろうか。昨年は、6月14日に両方の果実が見られた。もう1度、エノキのところへ戻り探した。すると、漸く萎れてしまった果実がたった1個見つかった。これでは比較が出来ないと思ったが、比較してみた。果実の比較には多少無理があるが、ムクノキの果実の方がひとまわり大きいことが分かる。
計測結果( )は昨年の記録
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エノキ
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ムクノキ
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高さmm
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6(7)
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10(10)
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横幅mm
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5(6)
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8(9)
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左:エノキ 右:ムクノキ
コリア庭園へ入って見ると、ザクロの花が咲いていた。薄いオレンジの色で、咲き出したのか、終わりなのかよく分からない状態見える。ただ右の花を見ると、咲き出しているようだ。ザクロの樹は遊びの広場にもあるので、改めて確認したい。
ザクロの花
コリア庭園からプールへ通じる山道の出口にオカトラノオがある。見ると、大きいのが1~2本と小さいのが沢山見られた。花序は出ていないが、オカトラノオと分かる葉が確認できた。葉には毛があり、真っ直ぐ伸びた茎に互生している。
下の池沿いに進むとカシワバアジサイが見えて来た。カシワバアジサイは円錐形の大きな花序である。名前から分かるように、カシワの葉に似た葉を付けることからこの名前が付けられている。近づいてみると、既に円錐花序の下の方から花が咲き始めているのが分かる。この花は八重のようだ。
カシワバアジサイの花
里の広場へ入ったところにエゴノキとクリの樹がある。先程、中の池の縁で見たエゴノキに花がなく、がっかりしてしまった。「今度はどうかなぁ」と期待していた。しかし結果は無残で、花が1つもないエゴノキを見ることになって仕舞った。エゴノキの一段上にクリの樹がある。クリの樹を見ると、長く伸びた雄花花序に粒状の蕾が沢山付いていた。雌花は雄花花序の下の方に出来るので、その部分を見たが、まだ何も分からない状態だった。
クリの雄花花序
藪の縁を見ると、このところ急激にドクダミが目立ってきた。白色の花(萼)が見え出してから、独特の匂いが漂い出している。この匂いが昆虫を呼び寄せるのであろうか。中央の花に当たる部分を撮影すると、黄色い葯と先が3つに分かれた半透明の雌しべが見える。牧野新日本植物図鑑によると、「ドクダミの雄しべは3本で、花糸が長く、細い花柱が3本あるという」このことを以前調べたことがある(資料)。
ドクダミの小花
撮影:5月14日
記 平成30年5月18日(金)