公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「ヤブヘビイチゴとヘビイチゴ、アカメガシワ、クリとミドリヒョウモン」

520日(日)
 
 ハゼノキを見て、アカメガシワの樹へ移動し始めた時、足元に赤い果実が沢山目に入って来た。その赤い果実を見て、ヘビイチゴか、ヤブヘビイチゴかという疑問が再び起こってきた。この2つは何遍見ても迷う。場所的に見て、ヤブヘビイチゴだと思うが、検討してみる。葉を見ると、中央部分の幅が一番広く、上半分は三角形をしている。ヘビイチゴは上半分が円弧を描くようになめらかになっている。そう果を見るとしわがないようだ。やはり試料はヤブヘビイチゴになるようだ。
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ヤブヘビイチゴ:葉の上半分は三角形
 
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ヤブヘビイチゴ:そう果にしわがない
 
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ヘビイチゴ:そう果にしわがある
 
 アカメガシワの梢を見ると、花序が顔を出し始めているのが分かる。アカメガシワは雌雄が別株で、今見ている株は雄株になる。このことは以前確認した(資料)。ただ、後方にあった雌株が分からなくなっているので、花を見るまでは確かなことは言えない。
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 アカメガシワの雄花花序?

 直ぐ隣のクリの樹を見ると、雄花が咲き始めていた。枝先に長い花序を何本も出し、その花軸に沢山の雄花が咲いている。1つの雄花からは何本もの雄しべが出ている。牧野新日本植物図鑑によると、「雄花は萼が6個に深裂し、雄しべは10本ぐらいで、長く外へ出ている」とある。また、下記の資料1では「雄花は無柄で半円形の苞の脇に7個ほどが集まってつく。雄しべは約10個。花被の外にとびでる。」とある。説明を読みながら、雄花を見たが、どこまでが1つの花なのか、見分けること自体が難しく、先へ進めなかった。何時か1つの花を採り出したいと思っている。資料2では、クリの花は次の3段階で咲くとの説明があった。第1段階・・雄花序の雄花、第2段階・・両性花序の雌花、第3段階・・両性花序の雄花、この説明には中々興味が惹かれた。
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クリ:雄花花序

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 クリの雄花

 クリの雄花を見ていると、一頭のチョウは舞ってきた。止まるのを待っていると、雄花の花に止まった。翅は黄褐色が主体で、中に黒色の斑紋がある。チョウについてはよく分からないので、「クリに来る蝶」で検索してみた。すると、下記の資料が出てきて、ミドリヒョウモンの名前が出て来た。写真を見るとよく似ている。資料の中の「栗の栽培地を探すと、ミドリヒョウモンはいくらでも見つかります」ということからこのチョウはミドリヒョウモンの可能性が高いのではと思う。
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ミドリヒョウモン?

撮影:515

  記  平成30518日(金)