ツリフネソウの花
10月12日(水)
沼から流れ出る水路にツリフネソウがある。今日は咲いていることを見込んでいた。見るとやはり咲いていた。この花は面白い形をしている。1度、数日前にこのことに触れたが、再度確認したい。枝から花へ伸びているものが花枝で、その先についている小さな葉の形をしているものが萼になる。ここまでは分かりやすい。この萼を境に左側が袋のようになっていて、右側が花びらになっている。左側の袋は距と言われ先が渦巻きになっている。右側の花弁はまず2つに分かれている。下が大きく、上が小さい。上は中央付近が浅くくびれるが、これが1枚の花弁である。下の大きな花弁を見ると、中央が深くくびれているように見える。そこで、幾つかの花を覗いてみると、ここで分かれ、2枚になっていることが分かる。つまり、上が1枚、下が2枚と花弁の合計は3枚になっている。
ツリフネソウ
ツリフネソウの花
ツリフネソウの花
背高く伸びたオミナエシを見ながら先へ進んで行った。左前方に赤く成ったクサギの果実が見える。白色の花をつけた時は眩しいようだったが、それが終わると、枯れたようになり目立たなくなった。それがいまは赤い萼の中央に濃紺の球形をした果実がついて、再び目立つようになってきた。これを目当てに野鳥たちが集まってくるのだろう。
クサギの果実
再び畦道へ戻ると、またヒヨドリバナが出てきた。もう何度目になるのだろう。しかし、今度は少し今までとは様子が違うようだ。茎が赤みを帯びている。今までは確か緑だったと思う。「何かヒヨドリバナと違うのでは」と思えてきた。葉は対生、柄はよく分からない。ヒヨドリバナに似たものとして、フジバカマがある。以前、舞岡公園内でフジバカマを見ている。フジバカマは葉が3つに分裂している。以前見たものはそのようになっていた。しかし、今見ているものは葉が3つに分裂していない。どうもフジバカマとも違うように見えてきた。資料1を見ると、ヒヨドリバナの葉の裏には小さな点があり、フジバカマにはないと説明されていた。そこで、実際に調べると、この葉の裏には小さな点があった。やはりこれはヒヨドリバナであるようだ。
ヒヨドリバナ:茎が赤みを帯びている
今日最後の目的地、ばらのまるの橋へ着いた。夕方で暗くなっている。ここのアカシデだけはカメラに収めておかなくてはと何度も撮影を試みた。フラシュが出ると全体が白っぽくなってしまう。そうかといってオート撮影すると、暗くてはっきりしない。最後の手段として、マニュアルで、絞り、シャッタースピードを調節し撮影した。やはり出来栄えはよくなかった。苞葉に色がつき始めてきていることが分かるが、中の果実については大きな変化は見ることが出来なかった。
アカシデの果実:大きな変化がない
撮影:9月30日
記 平成28年10月4日(火)