公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

タイワンホトトギスを見る

1022日(日)
 
 フジバカマ見えた。ここにフジバカマと書かれた名札がなかったら、恐らくヒヨドリバナにしていたかもしれない。フジバカマと言えば、淡紅紫色を帯びた花を思い出す。しかし、この花は、淡紅紫色を帯びていない。白色のフジバカマはあるのだろうか。資料1を見ると、「薄紫色の蕾に花が咲くと白っぽくなり・・・」とある。また、資料2では、白色フジバカマが紹介されている。こうなると、花の色で区別することが出来なくなってしまう。
 それでは、フジバカマとヒヨドリバナはどこが違うのだろうか。資料3によると、「ヒヨドリバナとは、葉がやや厚く、表面に光沢があって裏面に腺点がない点で区別される」と説明されている。この腺点は未だ確認していなかった。他に相違点はないだろうかと、牧野新日本植物図鑑に戻って、読み直してみた。すると、茎の毛に相違点があることが分かって来た。ヒヨドリバナは、「短毛をがぶりざらつき、紫色の細点があり・・・」、フジバカマは、「地上茎は多く集まって…、円柱形で下部は無毛・・・」と書かれている。そこで、この点を調べると、この茎の下部は無毛のようであるので、この花は表示通り、フジバカマになるようだ。
資料3

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フジバカマ

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フジバカマ:花はヒヨドリバナとそっくり

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フジバカマの下の茎:毛がない

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ヒヨドリバナの下の茎:毛がある

 赤い色の果実が見えた。楕円形の葉、直線的に走る葉脈、不規則な浅い鋸歯を見るとガマズミになる。緑の中の赤色の果実は鮮やかに見える。
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 ガマズミの果実

 ホトトギスが見えた。名前の表示があり、タイワンホトトギスと記名されている。ホトトギスについては、過って簡単な検索表をつくってみた(資料)。それを見て行くと、
花弁の先は反り返えらない→外花被片、内花被片はほぼ同じ大きさ→花は茎の頂部に枝分かれしてつく
と検索される。
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撮影:1012

  記  平成291018日(水)