メドハギ、ホトトギス、シラヤマギクを見る
9月30日(金)
「イヌコウジュ、ヒメジソが未だ整理されていない。どうもイヌコウジュの茎が赤みを帯びていないのが気になる」こんなことを考えながら、坂道を上って行った。左側に今まで気が付かなかったヤブタバコが見えた。幾分葉が細身なのが気になるが、注意して見た。花は皆下向きになっている。別の場所でも見ているが、この花は蕾だか、咲いているのか分からない。花弁が開くことはないらしい。
ヤブタバコ
ヤブタバコの花
坂を上り切り、丘の上の広場へやって来た。ここの一画にメドハギがある。小さな3出葉の葉を見ると、ハギの仲間であることが分かる。ハギの仲間は蝶形花で、旗弁、翼弁、竜骨弁がある。メドハギの葉のつくりを確認した。旗弁と竜骨弁には青紫に色づいた部分があるが、翼弁は白色になっている。確かに蝶形花である。
メドハギ
メドハギの花
イヌトウバナの観察地にやって来た。調べようとして、前を見た時、唖然とした。下草がすっかり刈られている。もちろんイヌトウバナの姿がない。近くには刈り取った草を詰めた大きな袋がある。今日の今しがた刈ったようだ。早く来なければと思っていたのが、的中してしまった。諦めきれず、幾つか残されていないか探してみた。すると、小さいのが何本か見つかった。これでも特徴が摑める、と思い安堵した。小花は輪生しており、萼には長い毛が多数突き出ている。再確認すると、やはりこれはイヌトウバナと言えそうだ。
イヌトウバナ
イヌトウバナ
イヌトウバナが刈られていたので、次の場所も刈られていると予測がついた。丘の上の広場へ入ると予想通りの光景が現れた。ここでは、細い葉をしたものがススキかどうか確認したかった。葉の中央の葉脈に白線の線模様が明確でないので、穂が出てくるのを待っていたのだが、残念だった。
仕方なく元へ戻り、丘を下ってパークセンターを目指した。今日は、2か所で観察が出来なかった。2度あることは3度ある。また何かが起こりそうだ。丘を下っていると、右側に珍しそうな花が見えた。見るとホトトギスである。この花は面白い形をしている。花弁は6枚あるが3枚が大きく、3枚が小さい。大きいのが外花被片で小さいのが内花被片と呼ばれている。中央に伸びているのがおしべとめしべが合体している姿で、赤紫の斑点があるのが雌しべで、先が大きく3つん分かれている。おしべは葯があることから分かる。
ホトトギスの蕾
更に下って行くと、シラヤマギクが現れた。ノコンギクが現れるのを期待していたが、見ることがなかった。シラロヤマギクは舌状花が何枚か欠けているのではと思える非対称的な花なので、ノギクの中では比較的分かりやすい。花茎の下の葉は急激に大きくなってくる。「こんなに大きいの」と思うくらい大きい。
シラヤマギク
シラヤマギク
撮影:9月25日
記 平成28年9月26日(月)