この花はキクイモのようだ
8月11日(金)
今年も三ツ池にトダシバが現れ、その手前にトダシバに似たものが現れて来た。トダシバは、葉の表面に伏すような毛があるが、此方にはそのような毛がない。資料1で、トダシバの葉は、長さが60㎝、幅1.5㎝であったが、この葉は長さが18㎝、幅が7㎜で、ずっと小さい。葉舌の先は平らで、短く、葉鞘口、葉鞘の合わせ目には毛がある点はトダシバに似ている。これはトダシバになるのだろうか。
この草の名前は?
葉鞘口と葉舌
葉の表
葉鞘
坂道を歩いていくと、赤紫色をしたキツネノマゴに出会った。つい先日も舞岡公園で見てきたばかりである。未だ花数が少ないが、これから増えてくると思われる。キツネノマゴは何時見ても咲いている花数が少ない。色々調べたが、2~3個が順次に咲くと書かれているものが多い。上から咲くのか、下から咲くのか、何か規則性があるのだろうか、この辺を説明した資料は見つからない。ある資料にキツネノマゴをキツネノゴマと間違えていた体験談があったので、実際にインターネットで検索すると、結構あることの気がついた。植物の名前は間違えやすい。
キツネノマゴ
先日、この坂でイヌコウジュを見つけた。未だ花が咲いていないので、断定が出来ないが写真を撮った。その写真を見直すと、周りにイヌトウバナと思われるものが沢山写っていた。目はイヌコウジュの方へ行っていたので、イヌトウバナの方は全く見ていなかった。後日見直さなくてはと思っている。
イヌコウジュ(イヌトウバナが写っている)
直ぐ上にベンチがあるので、そこで休もうと思っていると、ベンチ前にブタクサが沢山見えてきた。ここから少し上がった丘の上広場に沢山のブタクサを見ていたが、ここにこれほどたくさんあるとは思わなかった。三ッ池公園内では、昨年からブタクサを見始めている。それまではブタクサは見ていない。どのようにして侵入して来たのだろうか。
ブタクサ
ブタクサの花序
ここまでまだいくらも歩いてきていないが、暑いので、汗をかき飲み物が欲しくなったので、日陰に入って、少し休み先へ進んだ。丘の上広場へ来ると、大きなシダレザクラの枝が地面近くまで下がっていた。花が咲いているときは手が届かないが、今は楽につかむことが出来る。枝は伸びただろうが、葉の重みも影響していることと思われる。冬芽があるだろうかと、葉をまくり覗いてみると、冬芽はできていた。長さ2㎜、幅1㎜と非常に小さいが、毛に包まれ、、枝に張り付いている姿は、既に、冬芽の原型が出来上がっている。
シダレザクラの冬芽
ヤマナラシの樹の前にキクイモモドキが沢山ある。だいぶ背丈が高くなって来たので、花が見つかるかもしれないと思い、見回した。すると、1輪の花が見えた。この花をキクイモモドキとしているが、確信がない。昨年もこの花を見て考えたことがある。ヒメヒマワリ、キクイモ、キクイモモドキとみなよく似ている。ヒメヒマワリの葉は互生しているというので、昨年この花の名前からヒメヒマワリを除いた。花の咲いている株の葉のつき方をよく見直すと、下の方は対生しているが、花の近くになると、互生に変わっていた。こうなると、キクイモモドキでなくキクイモになるようだ。そこでキクイモについて調べていくと、イヌキクイモが出て来た。資料では、キクイモとイヌキクイモの違いが分かりやすく書かれていた。舌状花の枚数、先端の様子から判断すると、この花はキクイモになってくるようだ。
キクイモモドキと思っていた花
上の葉は互生になっている
舌状花の枚数葉10枚以上ある
撮影:8月9日
記 平成29年8月10日(木)