公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

お祭り第2日目

811日(金)

  今日は午前中鳳輦と山車が町内を巡回する。山車は町内の行事の1つとして行っている。我が町内には子供が少なく、子ども会も活動を停止している。毎年、何人の引手が来てくれるか気になっている。
 10時近くになると、鳳輦とともに巡回する総代さんたちが境内へ集まって来た。総代さんも高齢化し、人数が少なくなっている。今日は普通の暑さでないので、巡回も大変である。10時になると、総代さんは本殿へ入り、例大祭の儀式が行われた。宮司さんの祝詞がマイクを通して境内へ伝わってくる。子供達も集まって来た。
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集まった総代さんたち

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 山車の引手の子供達

 山車を担当している役員さんによって、装飾を終えた山車が境内の階段下へ運ばれた。太く、長い引き綱が子供たちを待っている。
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 町内の山車

 先導車が用意されている。一行の行列を先導車が先導していく、先導車には大きな太鼓が乗せられていて、学生さんが休みなく太鼓を打ち続けていく。簡単な作業なようだが、この暑さの中で長時間打ち続けることは相当な労働になる。
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先導車

 本殿で儀式を終えた宮司さんをはじめ神社関係の人、総代さんたちが境内へ現れて来た。いよいよ出発になる。一行は我が町内一巡してから、山にある2つの町内を回り、途中で昼食を取り、下町の町内へ戻ってくることになっている。
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本殿から出て来たお宮関係の人

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鳳輦の出発
 
 鳳輦と山車が出て行った後、本部では、子供神輿が山車の帰って来るのを待っている。例年山車を引いた子供たちは境内で子供神輿を担ぐことになっている。
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 子供神輿

 山車とともに子供たちが帰ってきた。境内にいる大人は、子供たちが子供神輿を担ぐことを期待していたが、子供達には担ぐ気力がなかった。異常な暑さの中、山車を引いて歩いてきたので、疲れたのだろうと思う。子供達は冷たい飲み物を飲み、お土産をもらって帰って行った。子供達が去ると、境内はひっそりとしてきた。
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 お土産をもらう子供達

 午後神輿渡御が行われるまで、暫く時間がある。この間に、本部の役員さんたちは昼食をとった。昼食後、境内の清掃、テーブルの移動等していると、神輿の担ぎ手の人たちが見え始めた。町内で神輿を担げる人は少ないので、近くの町内の人へ応援をしてもらっている。
 4050人と思われる担ぎ手の人が集まり、境内で、神輿渡御の儀式が行われた。整列し、祝詞をお宮の人が読み上げ、出発前の厳粛な空気が流れた。儀式が終わると、お神酒が振る舞われた。
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 神輿渡御

 いよいよ神輿の出発である。3年程前から、鳳輦、山車と神輿が分離し、神輿は午後に出ることになった。神輿が担ぎ手の肩に乗った。静かに神輿が鳥居を潜り階段を下り始めた。階段の下では見学者が沢山待っている。階段を下り終わると、先導する人の合図で、一斉に声が上がり、神輿が揺れ出した。「ワッセ、ワッセ」の掛け声、「ピッ、ピッ」と笛が音を立てる。暫く、階段下でもみ合い、神輿が町内へ出て行った。掛け声、笛の音が遠ざかっていく。それでも、元気な掛け声、笛の音は境内へ届いてくる。暫くすると、再び掛け声、笛の音が大きく聞こえてきた。町内の角を曲がり、神社の下へ近づいていることが分かる。本部の人も、神輿が見える場所へ移動した。神輿を中心に多くの見学者を巻き込み此方へ向かってくる。「ワッセ、ワッセ」、「ピッ、ピッ」と賑やかさが伝わってくる。神輿を取り巻く人たちも一緒に声を掛け合っている。
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神輿の出発

 神輿は、町内で唯一の酒屋さんの横で休憩をとった。お店からは冷たい飲み物が振る舞われた。冷たいものは見学者へも配られている。
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町内で唯一の酒屋さんの前

 休憩を終えた一行は再び町内を練り歩き始めた。この時期は何時も暑いが、今日は格別の暑さである。この中で、大きな掛け声をかけ練り歩くのは大変なことである。担ぎ手の人も疲れるので、途中で何度も交代をする。担ぎ手の中には女の人も入っている。男女が入り混じり、一緒になって大きな声を掛け合い、神輿を担いでいる。神輿はこのまま町内を練り歩き、隣の町内まで移動する。神輿が町内を出ていくと、本部の人も一休みできる時間になる。
 3時半を過ぎる頃、女性部、役員さんたちが戻って来た。これから神輿の接待の準備が始まる。テーブルを出し、飲み物、食べ物を配膳しなければならない。それと同時に夜店の準備も始めなければならない。神輿がかえて来るのは5時半の予定になっているが、例年早めに帰ってくる。「隣の町を出た」との連絡が入った。30分ほどで戻って来るので、皆さんの動きが慌ただしくなってきた。
 
撮影:86日(一部過去の写真を使っています)

  記 平成29810日(木)