公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園「メドハギ、リョウブ、ハシゴシダ、ヤマユリ、ヤブソテツ、ヒロハヤブソテツ」

76日(金)

  カニクサのすぐ傍にメドハギがあり、花をつけていた。丘の上広場にはたくさんメドハギがあり、大きくなっていたが花をつけていなかった。ここのメドハギはそんなに多くはない。メドハギは何時頃花をつけるのだあろうか、過去の記録を見ると、8月下旬から9月に入ってから花を見ている。まだ7月にも入っていない時期に見たことは今までなかった。メドハギは、マメ科の花で、蝶形花をしている。旗弁の内側に紫色の筋模様があり、翼弁は白色、竜骨弁の先は紫色をしている。
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 メドハギ

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 メドハギ

 中ノ池のほとりにイチョウに混じってリョウブの樹が1本ある。白色の花序が目についてきたので、花が咲き出してように見えた。近づいて確認すると、花は見えず、蕾ばかりであった。蕾は大分大きくなっていたので、1輪ぐらいはあるのではないかと、探すと、探した甲斐があって1輪の花が見つかった。花びら5枚、雄しべ10本は何とか見えたが、めしべが見つからなかった。
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 リョウブ

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リョウブの小花

 前に見たようなシダが出てきた。2回羽状複葉で、葉身の先端へ行くにつれ、葉身の羽片が次第に短くなり、細く、長く伸びている。逆に基へ来ると、羽片は長くなり、急に広がっている。更に奥で、羽片が短くなっていれば、ゲジゲジシダになると思えるが、奥を見ると、羽片の間隔が広がっていて、短くはなっていないようだ。下記の資料だと、「ゲジゲジシダの基部は中軸に流れてつき、下側は三角状の翼となる」とある。ところが、試料には三角状の翼が見られない。従って、ゲジゲジシダとは別物になる。するといったい何になるのだろうか。ハシゴシダの名前が見つかったが、よく調べて見なければならない。
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ハシゴシダ?

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ハシゴシダ?:三角状の翼が見られない
 
 中ノ池沿いに坂を下っていくと、山側に白色の花が見えてきた。遠目だがヤマユリではないかと見えた。早速望遠写真を撮って見た。間違いなくヤマユリであった。ヤマユリは大型の花なので、見映えがする。ユリの仲間は花弁が6枚あるが、3枚は萼が変わったもので、残りの3枚が本来の花弁になる。このヤマユリで見ると、内側の3枚が大きく、これが本来の花弁になり、細長い外側の3枚が萼になる。下記の資料によると、「萼片と花びらの姿がよく似て区別がつかなくなったような場合、両者を区別しないで、花被と呼ぶ」という説明があった。ユリの花の場合などは花被といった方がいいようだ。
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 ヤブソテツが現れた。羽片を数えると、左側は9対、中央は15対以上、右側は4対ある。牧野新日本植物図鑑では、「ヤブソテツは1520対ぐらいで、ほぼ対生し、・・・」とある。左側の2つはヤブソテツと考えられる。右側の2つは羽片の数が少なく、幅が広いので、ヒロハヤブソテツとなるようだ。
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 左2つ:ヤブソテツ 右2つ:ヒロハヤブソテツ

撮影:626

  記  平成30630日(土)