公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園「コマツナギ、ナワシロイチゴ、ノブドウ、ノカンゾウ、アジサイ」

77日(土)

 上の池沿いに進むと、ピンク色をしたコマツナギが現れた。この花の付きも早いと思ったが、調べて見ると、昨年は623日に花を見ているので、今年よりも早かった。昨年、この花を見ていて、蝶形花であるのに、旗弁は見えるが、翼弁と竜骨弁が見えなかったので、調べた結果、もしかしたらトウコマツツナギではないかとの疑問を感じていた。ところが、コマツナギを見ているときは、そのことをすっかり忘れていた。撮影した写真では、右側の花に翼弁と竜骨弁があるように見えるが、左の花では明確ではない。改めて見直す必要があると思った。
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 ナワシロイチゴが咲いていた。ナワシロイチゴは花期を終え、果実期に入っているのだが、「珍しく咲いているなぁ」と思った。少し進んでいくと、ナワシロイチゴの果実が見えた。イチゴの名前が付くように、赤い粒がたくさんかたまっている。果実は、真っ赤で目が惹き寄せられる色であった。先ほど花を見たばかりなので、今日は、花と果実を同時に見ることができた。
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 同じ土手に、エビヅルかノブドウかと思われる葉が見えてきた。エビヅルとノブドウはよく似ていて、まだ、正確に区別ができない。エビヅルの葉の裏には褐色のクモ毛がたくさんあるという。今見ている葉の裏は緑色で、葉脈上に開出した毛がある以外は無毛である。従って、この葉はノブドウになるようだ。
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ノブドウの葉の表面

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 ノブドウの葉の裏面

 ノブドウを見ていると、葉に対になる様に緑色の粒が見えた。最初、果実ができ始めたかと思った。しかし、写真を拡大してみると、花のように見えてきた。写真が鮮明でないので、下記の資料を参考にすると、「花弁と雄しべは早く落ちる」と書かれていた。この説明を読み、写真の花の様子が分かってきた。雄しべが残された花がぼんやり見えるが、ほとんどは花弁と雄しべが欠落した花である。
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 ノブドウの花

 南門が近くなってきて、何気なく、右側の藪を見ると、オレンジの花が見えた。ノカンゾウヤブカンゾウと思われる。ノカンゾウは一重咲き、ヤブカンゾウは八重咲きと花の形状が違っている。花を見ると、花の中にもう1つの花があるような八重咲をしている。従って、この花はヤブカンゾウになるようだ。
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 ヤブカンゾウ:八重になっている

 南門の日陰にアジサイが咲いている。園内のアジサイは最盛期を終え、花の色が褪せてきているが、ここは日陰の時間が多いせいか、まだ瑞々しさが残されている。
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アジサイ:まだ瑞々しさがある

撮影:626

  記  平成3071日(日)