公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園「カシワバアジサイ、イヌワラビ?、アカメガシワの雌花、アイノコセンダングサ、カニクサ」

75日(木)

 カシワバアジサイの花数が増えている。前回来た67日には満開になったと思ったが、更に、花数が増えてきたようだ。どこに蕾が隠れていたのか、見当がつかない。近くの公園では、既に、アジサイの花の色が褪せてきている。ここのカシワバアジサイは花期が長いようだ。
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 里の広場へ入ると、ここにも大きなシダが見えた。このシダは3回羽状複葉である。今まで見て来たのは2回羽状複葉であった。中軸、羽軸にはわずかに短い毛がありそうだ。中軸には稜があるのか、1つの面が濃い紫色をしている。イヌワラビのような気もするが、下記の資料など多くの資料では、最下部羽片基部の下側第1小羽片が欠落することが多いというので、ここを確認しようと思ったが、たくさんの草などに覆われており、正確に確認することができなかった。小羽片などを見ると、イヌワラビとは少し違うように見えるので、検討したい。
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イヌワラビ?

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 イヌワラビ?の小羽片

 里の広場へ入ったところに伐採された後のアカメガシワがある。先日見たところでは、雌花が見つからなかった。もしかしたら、1本ぐらい雌株があることを期待していたが、今日見る限りでは、ここは全てが雄株で、雄花のようだ。何とかアカメガシワの雌花をとらえようと、先へ進んだ。この広場の奥にアカメガシワの雌株がある。雌株のところへ来たが、雌花は相変わらず高いところにある。何とか出来ないものかと、近くを見ると、長い枯れ枝があったので、それを利用した。下記の資料によると、「果実に刺状突起があり、先端に花柱が残る」という。3つ見える花柱の下に見える糸状のものが刺状突起になるのだろうか。
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アカメガシワの雌花花序

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 里の広場を出て、中ノ池沿いに進んでいると、アイノコセンダングサの花が見えた。この花は前回も見ていたが、写真を撮っていなかった。アイノコセンダングサの花を見るのも例年より早いと思う。この仲間にもいろいろあり、同定するのが難しい。この仲間で何とか分かるようになったのは、アメリカセンダングサである。アメリカセンダングサは水辺近くにあり、一番最後に咲いてくると思っている。アイノコセンダングサには白色の舌状花が数個見られる。
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アイノコセンダングサの花
 
 カニクサが見えた。この草は四季の森公園でのシダの観察の際に、シダの仲間であることを学んだ。この草には胞子葉と栄養葉があるというので、調べようとしだが、余りにも大きいので、胞子葉と栄養葉の違いを見分けるのが難しかった。下記の資料で学んだ「栄養葉の先端に胞子が出来ると葉の幅が狭くなり、縮れた感じになるという」ことを頼りに見ていった。若しかしたら、この先にある。小さの葉の形をしたものが、胞子葉になる気がする。
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カニクサ栄養葉

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カニクサの胞子葉
 
撮影:626

  記  平成30629日(金)