公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

サクラ、リョウブ、カツラ等の冬芽

18日(金)
 
 茶店の周りにソメイヨシノがある。その中に開花宣言を告げる標準ザクラがある。ソメイヨシノの冬芽はサクラの冬芽の中でも毛深い方に入る。中央付近が膨らみ、鱗片は3段階ぐらいあり、表面には白色の毛が密に生えている。
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 下ノ池と中ノ池の間にある堤にヨコハマヒザクラの樹がある。このサクラは名の通り横浜が発祥の地である。兼六園熊谷桜と寒緋桜の交配により作り出したといわれている。赤みの強いサクラである。兼六園熊谷桜はオオヤマザクラ系という。オオヤマザクラカンヒザクラの冬芽の鱗片には毛が少ない。ヨコハマヒザクラの冬芽も毛が少なく、似ている。
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ヨコハマヒザクラの冬芽
 
 サクラの冬芽や中の池を見ながら進むと、池に長閑な風景が見えてきた。沢山のカモが楽しそうに泳いでいる。カモの仲間のオシドリだろうか。ほとんど純白だが、ほほの一部、嘴の先、尾羽に黒い部分が見られる。
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 この池の淵にリョウブの樹がある。この冬芽は帽子が脱げている。赤褐色で、艶がある。ここの裏の丘にはリョウブが何本も見られる。
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リョウブの冬芽
 
 池の周りにツツジが植えられている。池を見ながら、目をツツジに移すと、白色のものが見えた。紙でも飛んできて落ちたのかと思ったが、花であった。暖かな冬なので、蕾が勘違いして咲いたようだ。
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花が咲いたツツジ
 
 花の広場に入ると、枝を広く張ったイタヤカエデの樹がある。この冬芽を見た。カエデの冬芽は赤く対になっている。イタヤカエデは葉が大きいが、冬芽はイロハカエでより小さい。こんなに小さいのかと思った。つくりはイロハカエデとそっくりである。
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イタヤカエデの冬芽
 
 ここの奥にカツラの林道がある。カツラの樹は高く聳えている。カツラの冬芽を見るときは、下の方から出ている小枝を見ることにしている。赤褐色で対になっているところはカエデの冬芽に似ている。ただ、根元にはカエデの様に毛は見られない。
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カツラの冬芽
 
 池の周りを回って帰ろうとすると、トイレから先が工事のため通行止めになっていた。止む無く山道を上って行った。ここの右側に見たいものがある。久しく見ていなかったトウカエデの樹である。今日はその冬芽を見ることも1つの目的であった。冬芽は小さいので、写真に撮れそうなのがなかなか見つからなかった。冬芽は頂芽を除くと対になっている。頂芽は副芽を伴っているようだ。鱗片は茶褐色で、縁に毛が見える。
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トウカエデの冬芽
 

撮影:14


  記  平成2815日(火)