県立四季の森公園 「カラスザンショウの確認」
12月12日(火)
ワークセンターから山の広場へ行く道があったので、そこへ入った。左側のコナラ、右側のシラカシの間に山道がある。最初は階段だったが、直ぐに上り坂に変わった。中は鬱蒼とした林になっている。大きな樹が次々と現れてくる。この四季の森公園はシラカシが多い。周りの樹は殆どがシラカシである。今まで調べて来た、舞岡公園、三ッ池公園にはこんなにシラカシはなかった。
左側:コナラ 右側:シラカシ
左側に高い樹が2本見えた。右側はシラカシである。左側の樹の幹は灰白色で、溝などのような割れ目模様はないが、ごく薄く縦方向に線模様が伺える。この程度の条件では樹の名前は分からない。高いので葉が見つかるか分からないが、とりあえず見た。撮影して見ると、黄色い葉で幅が広い。ミズキの葉と思える。
左側:ミズキ 右側:シラカシ
ミズキの幹
ミズキの葉
この林の樹木はいずれも背丈が高く、上の方がよく分からない。そのため樹木の名前を知るのには幹を手掛かりにしなければならない。道を挟んで、左側にミズキ、右側にシラカシが聳えている。この林はミズキ、シラカシ、ムクノキ、コナラなどが多いようだ。
ミズキ、シラカシ、ムクノキ、コナラ等の林
「チャンチンモドキ」と表示された樹があった。初めて聞く、珍しい名前である。どんな樹なのか分からないので、資料で調べた。牧野新日本植物図鑑によると、「九州に稀に自生し」と書かれていることから、滅多に見られない樹だと想像する。下記の資料によると、5月頃、真っ赤な花が咲くという。1度見見たいものである。名札にいたずらがされていた。公園へ来る人の中にも心無い人がいるのかと思った。
チャンチンモドキ
下のサクラの谷へ通じるこの道は、シラカシ、シラカシの連続である。今までは近くにミズキやムクノキ、コナラなどがあったが、この道はシラカシ一色である。シラカシはこんなにも勢力の強い樹だったとは知らなかった。
シラカシ林
下へ下りてくると、見覚えのある樹があった。樹の梢には黒色の玉のような果実がぎっしりと塊状に付いている。葉は奇数羽状複葉で、枝には沢山の棘が不規則に付いている。「これはカラスザンショウではないか」と思っていたら、ちゃんと「カラスザンショウ」の表示があった。
カラスザンショウ
カラスザンショウの果実
カラスザンショウの不規則な棘
撮影:12月6日
記 平成29年12月7日(木)