ウラジロガシの葉の捩れ
1月27日(土)
この辺にニワトコの樹があったと思ったが、見当たらない。このところ、この藪はかなり伐採され、樹木が整理されてしまった。若しかしたらこの樹がニワトコだったかもしれない。見ると、冬芽の姿が見当たらない。昨年の1月28日に青々とした冬芽を見ている。何本かの枝を見たが冬芽はどこにもついていない。どうもこの樹は枯れてしまったようだ。あれだけ勢いがあった樹でも、環境が変わるとこのような姿になって仕舞うのだろうか
ニワトコ:枯れたようだ
フェンスがつくられ、ウラジロガシはフェンスの中へ入ってしまった。それでも葉が外へ出てきているので観察には支障がない。下の方の葉を見ていると、葉の先が捻じれていることに気がついた。上の葉も同じなのかと思って見たが、上の葉の先は捻じれていなかった。下の葉にだけ現れた現象なのかもしれない。更によく見ると、いずれも外側に捻じれているようだ。冬芽はシラカシ、コナラに似ており、稜があり、小さな芽鱗が沢山重なり合っているのが分かる。
ウラジロガシ:葉の先が捩れている
葉の先の捩れ
ウラジロガシの冬芽
下の藪へ行き、カラスザンショウの樹を見に行った。この樹がカラスザンショウと分かったのは昨年のことである。大きな葉を対生している姿を見た時はオニグルにと思い込んでいた。ところが、小さな球状の果実を見てから、オニグルミでないことが分かり、カラスザンショウではないかと思い始めた。それでも、イヌザンショウの名前を知り、何方なのか迷い始めた。イヌザンショウの棘は互生で少ないことから、漸くこの樹はカラスザンショウに落ち着いた。
カラスザンショウの樹
カラスザンショウの棘と果実
この藪の中央に位置している大木はムクノキである。ムクノキの幹の樹皮は剝げやすくなっている。この点はケヤキによく似ている。ところが、葉のない若い樹となると、ムクノキとケヤキの区別は難しい。こんな時は冬芽が役に立つ。
中央がムクノキ
下の藪から上がってくると、叢に赤紫色の花が見つかった。カラスノエンドウである。カラスノエンドウは早いものは前年の暮れにも咲き出す。ただ昨年の暮れに目にすることがなかったので、今年初めて見たことになる。
撮影:1月19日
記 平成30年1月23日(火)