公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤクシソウを調べる

1023日(日)

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 ヤクシソウ

 都筑の自然生態園の中に大きなヤクシソウがあった。今までイメージとして描いていたのは人の背丈よりも低く、茎は頑健でない草本類であった。葉の基部が茎を抱いている点が特徴となっているので、葉を見て、これがヤクシソウなのかと思った。
102日、自然生態園の山の中を歩き始めた時、ヒヨドリバナと混生していて吃驚したことが未だ生々しく残っている。その時、葉はヤクシソウに似ているのだが、花がなかったので、直ぐにはヤクシソウとは判断できなかった。道へはみ出している茎を辿ると、随分太くなってきて、草本というより、木本ではと思えた。
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ヤクシソウ:道へはみ出している茎

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ヤクシソウ:太い茎
 
 茎の断面は円形に見えるが、表面は、赤紫色の斑点、黒色の点が散在しており、草本としての緑色の美しさがなかった。薄日に照らされて光る姿は異様に思えた。
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 ヤクシソウの茎:赤紫色の斑点、黒色の点が散在

 葉はヘラ型で、表裏に毛はない。縁には浅い鋸歯があり、鋸歯の先端は尖っている。基部は張り出し、茎を包むようになっている。この形が独特である。
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 ヤクシソウの葉
 
 花弁数が多いので、再度撮り直してみると、13枚と多い。先日は14枚を数えた。この小花は舌状花のみで、筒状花はない。1つの舌状花を取り出すと、白色の長い冠毛を見ることができる。
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ヤクシソウの花

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ヤクシソウの小花
 
撮影:102日、1010
 
  記  平成281011日(火)