公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

今時、キツネノボタンが咲く・・・?

1023日(日)
 
 水の流れに沿って山道を進んで行くと、赤いミズヒキが目に付く、細い棒状の枝に赤い小さな花がつく姿は、このような環境だと、際立って目に映ってくる。白色から薄いピンクがかったタデも目につく。このタデはヤブタデだろうか。花はほとんど蕾の状態で、開花していないので、よく分からない。薄暗く、写真は鮮明に撮れなかったのが悔やまれる。
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 ヤブタデ?

 林から抜けると、太陽の日を受け、暑さが戻ってきた。前方にピンク色をした小さな花が見えてきた。この時期に何だろうと興味を持ち近づいた。花の少ない時なので、綺麗に見えた。葉を見ると細い葉の3出葉であった。「これはアレチヌスビトハギに違いない」と思った。アレチヌスビトハギの旗弁の基には黄色味がかった斑点が1対ある。確認すると、確かに認められた。「こういうところにもアレチヌスビトハギが進出してきているのか」と思った。この花は繁殖力が旺盛で、一旦侵入すると、根絶が難しいという。
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アレチヌスビトハギ

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 アレチヌスビトハギの花

 黄色い花が見えた。最初はヘビイチゴかと思えた。しかし、近くへ来ると茎が立ち上がっているので、ヘビイチゴでないことが分かる。すると、候補にキツネノボタンウマノアシガタが挙がってくる。調べると、ウマノアシガタの萼は反り返らないという。この花の萼は、明らかに反り返っている。すると、キツネノボタンになるのだろうか。春には、キツネノボタンをたくさん見た。その時のキツネノボタンはケキツネノボタンで、茎にはたくさんの毛がついていた。この花の茎には毛が無いように見える。すると普通のキツネノボタンになるのだろうか。キツネノボタンの花期は47月と言われるが、季節外れに咲いたような気がする。
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 キツネノボタン:萼が反り返っている

 ゲンノショウコが白色の花をつけていた。葉は掌状というが、3つに割れ、その両端が更に2つに割れようとしているように見える。柄には開出した毛が密生している。花弁は5弁で、均整の取れた形をしている。傍に果実が見える。果実の基は膨らみが見られ、ここに種子が入っている。果実は柱のようになっていて、先端にめしべの残りが見られる。
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 湿地帯のようなところへ出てきた。岸際にミゾソバが群がっている。山側を見ると、黄色い花が沢山見える。葉の形を見ると、ヤクシソウに見える。先日は、別の公園で、木本のようなヤクシソウを見た。その時の印象が残っているので、この花は別物に見えてしまう。詳細を知りたいが、ここでは近づくことができない。望遠写真を見ると。舌状花は1314枚ある。柄にも茶褐色の斑が見える。やはり、ヤクシソウに見えてくる。
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 ヤクシソウ

撮影:1019
 
  記 平成281020日(木)