公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ノコンギクが見つかる

1022日(土)
 
 秋晴れの日になった。午前中は天気がよさそうだということなので、久しぶりに氷取沢から金沢自然公園を通り、自然観察の森を歩くことにした。
 農道を歩いていると、バスに追い抜かれた。よく見ると、バスを降りた時、神社で見かけたバスであった。バスに書かれている文字を見て、近くの幼稚園の一行と分かった。道を右に折れて進むと、畑が見えてきた。バスはこの先に停車している。畑では3人程の女の人が土を掘り起こしていた。首から名札を下げているので、農家の人ではないことが分かる。若しかしたら、ここの畑で、園児たちの芋ほりか、何かが行われるように思えた。土を掘り起こしている人にあいさつをすると、その通りであった。バスの横を通り過ぎていくと、園児たちはバスの中で楽しそうに待っていた。。
 氷取沢市民の森へ通じるこの道は農道でもあり、一般の車は通らない。歩いていると、太陽の日が照りつけ、汗が滲んできた。長閑な道である。沿道にピンクのコスモスが咲いている。濃いもの薄いものがあり、秋の景色をつくり出していた。畑では野菜作りに精を出している人もいた。ここには市民農園もあり、一般の人に貸し出されている。
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沿道に咲くコスモス

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 コスモス

 ノコンギクを求めて歩いていると、それらしい花が見えてきた。色は白色で、花の直径は3㎝に満たない。冠毛を確認すると、見えてこない。いくつか調べて見たが、どれにも冠毛は見当たらない。花を見た時、限りなく、ノコンギクに近いと思ったが、これはユウガギクのようだ。もっと山へ入らないとノコンギクは見つからないのだろうか。
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 ユウガギク

 氷取沢市民の森へ入ると風景が一変してくる。アスファルトの道が消え、道は緑の中へ入って行く。草木の自然の匂いが漂い、あちこちに精気がみなぎっている。再び、ノコンギクに似た花が見えてきた。先程の花とほとんど変わらない。念のために冠毛を調べると、今度は確かに冠毛がついていた。求めていたノコンギクが見つかった。
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 舌状花、筒状花の冠毛

 道は湿気を帯び、ぬかっている。近くに浅い水の流れが見えてきた。周りには先程見つけたノコンギクが頻繁に現れるようになった。他の公園では下草が人為的に整備され、自然が保たれていないが、ここはそれがなく、自然がそのまま残されている。やはり、今がノコンギクの最盛期と思えた。
 
撮影:1019

  記  平成281020日(木)