公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「フジバカマ、ヤマハッカ、ヤクシソウ、オミナエシ、ミツマタ、クサギ、ホトトギス」

1112日(月)
 
 裏庭へまわるとフジバカマがあった。フジバカマは先ほど瓜久保休憩所を出たところで見て来たばかりである。「ここにフジバカマがあったろうか」記憶からすっかり消えてしまっていた。分布図をつくっておく必要性を感じた。過去の資料を見直すと、やはりフジバカマは古民家の庭にあった。
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フジバカマ

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フジバカマの花
 
 ここの暗闇にヤマハッカがある。ヤマハッカは先ほど前田の丘の叢の中でぽつんとあったのを見てきている。その時は、こんなとことにもあるものかと、不審に思った。ここでは毎年見ている。薄暗いので、今まで何度も写真を撮り直したことが思い出される。
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ヤマハッカ
 
 暗闇を抜け、板の橋を渡ると、明るいところに黄色い花が見えた。ヤクシソウになる。ヤクシソウの葉には特徴がある。葉は、基部が広い翼状になり、茎を抱いているので、ヤクシソウと見分けやすい。頭花は舌状花だけで、1112枚ある。
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ヤクシソウ

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ヤクシソウの花
 
 角の植え込みにオミナエシがある。今年は、オミナエシが咲き誇った光景を見損なってしまった。今は、もう花の姿はなくなり、果実になっているようだ。果実の分かり易い写真を撮っておくべきであった。
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 オミナエシと同じ植え込みにミツマタがある。オミナエシは花を終えたが、ミツマタはこれから花の時期を迎える。ミツマタは寒いときに花を咲かせるが、ここのミツマタの開花は他所より遅く、ここでの開花は3月下旬ごろになる。
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 少し進んだところにクサギがある。すでに果実は見られないものと思っていたが、今が一番よく見えるようだ。赤く反った萼の先に、濃紺の玉が付いている。この姿をアップすると、いつも羽根つきの羽根を思い出す。そういえば、先日、ムクロジの果実が、昔、羽根の玉に利用されていたことを知ったばかりである。
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 クサギやリョウブの向かい側に、先ほど見たホトトギスが出ている。以前、古民家に咲いてくるホトトギスタイワンホトトギスではないかと書いたことがある。再び、それでは、「ホトトギスタイワンホトトギスではどこが違うのか」と疑問が湧いてきた。下記の資料1によると、「タイワンホトトギスは、枝分かれした茎の先端にはたくさん花を付け、ホトトギスの花は葉の付け根に1~2個付くだけとの違いがある」と説明している。このホトトギスは、先程のとは少し違うような気がするが、よく見ると、葉腋に数個花が見られそうだ。やはり、ホトトギスになるのだろうか。資料2では、舞岡公園のタイワンホトトギスの写真が掲載されていた。
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ホトトギス:花は葉腋から出た柄についている

撮影:1028

  記  平成30119日(金)