公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

冬芽の観察(エノキ・ハンノキ・コナラ・クヌギ)

1月10日(金)
 
 寒空の中、しばらく見ていない白幡の森へ行き、エノキやハンノキなどを見に行った。ハンノキは2月ごろ花が咲くというらしいので、現在の様子を見るのも目的としていた。 
 公園中央付近に大きなエノキの樹がある。いくつかの樹が寄り合い1本の大木になっているようで、地面からそれほど高くないところで何本もの枝に別れている。枝は、横に大きく張り出し、夏には葉を沢山つけ、心地よい日陰をつくり出してくれる。いまは、すっかり葉を落とし、じっと寒さを堪えているようだ。 エノキの冬芽は小さく、なかなか大きくなってこない。「今時分どうなっているか」見た。やはり小さい。出来始めているのかもよく分からない。接写写真を撮り拡大すると、葉痕の脇からほんとに小さなものが出始めているように見える。先っぽが薄っすらと茶褐色に染まっている。間違いなく冬芽であると思う。それにしても小さい。
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大きなエノキの樹                         冬芽
 
 エノキの直ぐ脇に1本のハンノキがある。葉がすっかり落ちていると、幹を見ただけでは、ハンノキとは分からない。直ぐ近くにあるコナラとの区別が難しい。ハンノキの幹はまっすぐに伸びるというが、ここのは真っ直ぐではない。いまは葉が落ちているが、果実の残りや花芽が出ているので、ハンノキらしさが伺える。2月ごろに花が咲くというので、「蕾も見られるのか」と近寄った。しかし、花になりそうな帯状のものは高いところにあるので、下からは全く分からない。望遠写真で撮影したが、詳細は全く分からない。枝先にある冬芽を撮影した。枝先に2つの赤い冬芽が見える。
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ハンノキの花芽                          冬芽
 
 隣にコナラがある。コナラはいろいろなところで見かける。幹には深く大きな割れ目が入っており、くねくねとよく曲がる。真っ直ぐ伸びることをしない。枝先には冬芽が出来ている。この冬芽をクヌギと比較させてみた。クヌギは葉痕がはっきりしていないが、コナラは葉痕がはっきりしており、その上に茶褐色の冬芽が見える。冬芽には毛が少なく、何本かの稜が見える。
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コナラ                             冬芽
 
 クヌギハナモモから大きく垂れ下がった枝があり、冬芽が見やすい高さにあった。古い枝から、緑色をした20cmほどの若い枝が沢山伸びている。若い枝にはポツリポツリと冬芽が交互についているのが分かる。この冬芽を見たとき、こんなに多くの毛で覆われているのが意外であった。身近にあるコナラと比べると、同じブナ科コナラ属あるのに大分様子が違う。芽鱗は10枚ぐらいあり、白色の沢山の毛で覆われている。
 訂正・・・クヌギと思えたが、やはり違っていた。この樹はハナモモになる。
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 クヌギ ハナモモ                          冬芽 
 
 観察1月7日(火)
 
  記  平成26年1月10日(金)