公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

チカラシバとカゼクサについて

923日(土)
 
 オギやススキが如何なっているかと様子を見に木道へ下りてみた。まだ早いようで、どちらにも穂の姿は見られなかった。そこで、下に目を向けミゾソバの様子を見ていると、ミゾソバには花がなかったが、青紫色の花が見えてきた。この花を見て、一瞬アレチヌスビトハギではないかと思い、旗弁の黄色い斑点を探した。しかし、黄色い斑点は見つからなかった。これは若しかしたらツルマメではないかと思い付いた。ここにツルマメがあっただろうかと、昨年の資料を見直してみた。すると、下記の資料で、ツルマメを見たことになっていた。1年経つと記憶が薄れてしまうものである。
イメージ 1
ツルマメ

イメージ 2
 ツルマメの花

 元の園道へ戻って進み始めると、ヨモギの先が白色に見え、花が咲いているように見えた。ヨモギはよく見かけているが、小花についてよく見たことがないので、1回見て見ようと思った。白色に見えたものをよく見ていくと、1つの花に見えたものの中にいくつかの小さな花が入っていることが分かってきた。その小花の縁は濃い紫色に染まり、中央から透明に近い黄色い紐のようなものが出て、先が2つに分かれていた。どうやらこれが雌しべであるようだ。資料1によると、「ヨモギは風媒花であり舌状花はない」という。また、資料2によると、「中心部に両性花、まわりに雌花があり・・・」という。花を拡大してみると、周りに雌花があることは分かったが、中心部の両性花は確認できなかった。
イメージ 3

イメージ 4
 ヨモギの小花

 ヨモギの横にチカラシバが見えた。そろそろ現れる時期と思っていたが、今日見られるとは思っていなかった。穂に剛毛が見られると、チカラシバと分かるが、葉だけだとその存在を知るのは難しい。そこで、葉等について調べてみた。

観察点
背丈75㎝、穂18㎝、葉・・・長さ70㎝、幅1㎝、中肋が表面に凸になっている
葉鞘・・・縁に毛がある、葉舌・・・不明

 葉が非常に長く、中肋が凸になっている点を見ればチカラシバと分かりそうだ。
イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7
 チカラシバの葉舌

 チカラシバを見て、水車小屋へ来ると、ここの広場にカゼクサが見えた。このカゼクサと先程のチカラシバが交錯してしまっていたので、両方の違いを見極めてみた。

カゼクサの観察点
背丈60㎝、葉・・・長さ44㎝、幅1cm 中肋が表面に凸になっていない
葉鞘・・・縁に毛がある 葉舌・・・不明

イメージ 8
カゼクサ

イメージ 9
カゼクサの葉舌

 チカラシバとカゼクサの葉の違いが分かって来た。幅は同じぐらいだが、チカラシバの方が長い。大きな違いは中肋の出っ張りである。チカラシバは凸になっているが、カゼクサは凸になっていない。表面の色にも多少の違いがあるようだ。カゼクサの方が、緑色が薄いように見える。

撮影:914

  記  平成29921日(木)