公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

キクモに花が咲いた

924日(日)
 
  水車小屋の横を通り、水田の畔道へ下りと、キンエノコロが現れてきた。エノコログサにもいろいろあり見極めるのが難しい。今見ているものをキンエノコロと思っているが、正確には分からない。小花のノギが金色をしていることからキンエノコロの名前が付けられているが、普通見かけるエノコログサでも枯れ始めてくると、キンエノコロの色に似てくる。また、紫色がかっても来る。キンエノコロは、よく見かけるエノコログサより穂が細く、真っ直ぐ伸び、余り曲がらないように見える。
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キンエノコロ

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 キンエノコロ

 水辺に大きな穂を付けたアブラガヤが見えてきた。牧野新日本植物図鑑によると、「アブラガヤの名前は花穂が油色をおびかつ油くさいことから名づけられた」と説明されている。色は分かるが、離れていたので、臭いは分からなかった。再確認したい。ヨシやガマなどは群生するが、アブラガヤは群生するのか調べてみると、広い湿原などでは群生しているらしい。ここは狭いところなので、所々に出現し、群生はしていない。
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アブラガヤ

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 アブラガヤ

 水田を見ると、キクモに青い花が咲いていた。キクモを初めて見たのは今年の726日だった。何気なく水田をのぞくと、キクの葉に似たものが彼方此方に蔓延っていた。これは藻の仲間で、花は咲かないだろうと思い込んでいた。ところが、それが間違いであることが分かった。どんな花か詳細を知りたかったが、水田の中であったためアップ写真が撮れなかった。牧野新日本植物図鑑によると「萼は深く5片に裂け・・・花冠は筒状で、・・・上部は浅く裂けて、唇形となる」と説明されていた。筒状は何となく分かった。唇形の花と知り、是非見たくなった。
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 キクモ

 水田を見ると、イネが刈られ、干されていた。この景色を見て、秋が深まって来たと実感してきた。昔ながらのこの様な方法で稲を干す景色は、今ではなかなか見る機会がない。懐かしい風景としみじみ感じた。昔は、この様にイネを干すのに、近くにあるハンノキを利用したという。この公園の水路沿いにもハンノキがたくさん見ることが出来る。この樹は昔のことを伝えているかも知らない。
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 刈られたイネ

 先程見たミヤギノハギが見えてきた。その向こうにはオトコエシがある。この光景からは、すっかり秋になったことが伝わってくる。
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 ミヤギノハギとオトコエシ

古 民家の庭へ入った。ここは何時も綺麗に清掃が行き届いていて、気持ちがいい。ボランティアの人が数人作業をしていた。庭の植込みを見ると、オミナエシヒヨドリバナが細長く伸びていた。特に、ヒヨドリバナは枝が長く伸びている。こんなに大きくなるものかと、何か不思議さを感じた。花が咲いていないので、若しかしたら、この白色の蕾はオトコエシの可能性もあるのではと思い、調べ直した。花の下の茎を見て行くと、葉は対生で、どれも単葉であり、羽状に分裂した葉は見つからなかった。恐らく、ヒヨドリバナと思うが、花を確認したい。
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撮影:914

  記  平成29922日(金)