公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

タムラソウが見つかる

925日(月)
 
 植込みを見ていると、白色の花が見えた。古民家の入り口で、入る時チラッと見かけたシロバナハギの印象があり、これはシロバナハギではないかと思った。そこで、確認のため葉を見て、これはシロバナハギではなく、メドハギではないかと思った。メドハギの中でよく見かけるのはハイメドハギで、此方は地面を這っている。今見ているのは、地面を這うのではなく、茎は立ち上がっている。こういう姿だと、メドハギになる。花は全体が白ぽいが、旗弁の基部に紫色の斑紋がある。竜骨弁は翼弁より大きく、外へ出ている。
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メドハギ

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 メドハギの花

 アザミに似た花が見えた。しかし、少し違っている。花の下の総苞はアザミのように荒々しくなく。すっきりした壺型をしている。葉は複葉のように深く切れ込んでいるが、棘がない。過去に見た覚えがあるが、どこで見たかははっきりしない。過去の写真を見たが残っていなかった。
「アザミに似た花」で検索すると、下記の資料が出てきて、キク科のタムラソウと分かった。更に、「タムラソウ」で調べて行くと、葉が羽状に深裂することも分かって来た。
 タムラソウとは別の花だが、シソ科のハルノタムラソウ、ナツノタムラソウ、アキノタムラソウがある。同じタムラソウの名前が付くので、何か関係がありそうに思えたので、調べてみた。牧野新日本植物図鑑によると、「タムラソウ」の語源については不明、「ハルノタムラソウ」だけに「春の田村草」の意味と説明されていた。中村浩著「植物の名の由来」では、シソ科のタムラソウとキク科のタムラソウは語源が違うのではと説明されている。キク科のタムラソウは「玉羣草(タマラソウ)」の転訛したもので、シソ科のタムラソウは多紫草(タムラソウ)ではないだろうかと説明している。いずれにしても謎に包まれている。
資料:人と自然の共生 山形市野草園
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タムラソウ

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 タムラソウの葉

 裏庭にはキンミズヒキがたくさんある。ところがそこへ行く前に、キンミズヒキの果実が見つかった花弁が落ちると、急に萼筒が目立てくる。萼筒の縁にはかぎ状の棘がたくさん見られる。この棘で、動物につくという。中心部分はこれから赤くなってきて、花の時とは別の趣が出てくる。
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 小さな沼にハンゲショウがある。もう葉には白色の模様が見られない。葉の先へ伸びた花序には小さな果実が沢山付いている。どんな果実か知りたいが、ここからはよく見えない。望遠写真を撮って見たが、この写真でも詳細は知ることが出来なかった。
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 沼の端にツリフネソウがある。夏以後何回か様子を伺っているが、まだ蕾の気配がない。昨年は930日に花を見ている。何の前触れもなく、突然花が現れるような気がする。ここから見えないところに蕾が出来ているのかも知れない。
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ツリフネソウ

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ツリフネソウの頂芽か?

撮影:914

  記  平成29922日(金)