公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

シロバナハギはミヤギノハギの変種になるか

926日(火)
 
 裏庭を見てくと、ヒガンバナが咲いていた。ヒガンバナは彼岸頃咲くというが、本当にその通りである。ヒガンバナには葉がない。不思議と思い調べた。牧野新日本植物図鑑によると、「花後に新緑の葉を群生し・・・・、翌年の3月頃に枯れる」と説明されている。これで花の時に葉がないことが分かった。花後に出る新葉を確認したいと思っている。花弁は6枚。雄しべ6本と雌しべが長く伸びている。雄しべ、雌しべとも花弁と同じ赤い色をしている。
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 作業場近くのフヨウの花が咲き出した。ピンク色の大きな花なので、見応えがある。先日、この作業場の横に同じように大きなトロロアオイの黄色い花を見た時、黄色いフヨウの花が咲いたと思ってしまった。しかし葉を見て、違うということが分かった。フヨウノ花弁は5枚だが、互いに重なっているので、よく見ないと数えづらい。
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 フヨウ

 古民家へ入る時見かけたシロバナハギを撮影した。白色のハギは余り見かけないので、珍しい。このハギの花を見ていると、赤みがかった花が混ざっていた。「こういうこともあるのか・・・」と不思議に思った。その小花を見ると、ミヤギノハギの花にそっくりである。樹形を見ると、枝垂れている。若しかしたら、このシロバナハギはミヤギノハギの変種かも知れない。
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シロバナハギ

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 シロバナハギ:赤い花が混ざっていた

 入口のシロバナハギを見て、水車小屋のところにもシロバナハギがあったことを思い出した。早速見に行くと、花は盛りを迎えていた。この花の中にも赤く色づいた花があるか探してみた。すると、旗弁が赤く霜降りのように染まった花が見つかった。この花も花弁を見ると、ミヤギノハギに似ている。このシロバナハギもミヤギノハギの変種なのだろうか。
 調べてみると、資料1、資料2などでは、 シロバナハギはミヤギノハギの変種と説明されていた。

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シロバナハギ

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 シロバナハギ:赤い霜降りが見える

 シロバナハギの確認を終えて、古民家の方へ戻ろうとした時、目の前にススキの穂があるのに気が付いた。「ススキが咲き出たか・・・」とおもわず思った。この写真はやはり秋である。穂は黄緑の部分が多いが、よく見ると、幾つかの小花が開花している。
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 ススキ

 ヌスビトハギが咲いている。このところ来る度に、この花を見ている。数が多く、随分長い間咲く花である。小さい花なので、足を止めて見る人は少ないが、この花もマメ科の花で拡大してみると、旗弁、翼弁、竜骨弁を備えた綺麗な蝶形花であることが分かる。下の方は花を終え、既に果実が出来始めている。
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ヌスビトハギ:下に果実が見える

撮影:914

  記  平成29923日(土)