メヒシバとコメヒシバ
8月23日(木)
日陰にはコメヒシバ、日のあたるところにはメヒシバが咲いている。この2つだけなら何とか区別つきそうと思えるのだが、ここにアキメヒシバが入ってくるとややこしくなってくる。この辺を何とかクリヤーしたいと思っているが難しい。特にメヒシバとアキメヒシバの違いが分からなくなってくる。
日陰のコメヒシバ
日向のメヒシバ
咲いている所で見ると、コメヒシバは日陰、メヒシバとアキメヒシバは日向に多い。従って、日陰に咲いていて花枝が細ければまずコメヒシバと考えていい。日向にあるものになると、注意してみないとならない。穂が出ていれば、まず区別がつく。問題は穂が出ていないときである。コメヒシバとメヒシバの違いの見方はいろいろある。葉鞘を見るとその違いが出てくる。毛が顕著であればメヒシバになる。ここにわずかしか毛がないものが出てくる。こうなると、分からなくなってくる。下のほうの葉鞘を見て、毛がはっきりしてくるものがあれば、メヒシバであり、コメヒシバではなくなる。
メヒシバ
葉舌
保育社の図鑑によると、小穂の大きさで、メヒシバ、コメヒシバのグループとアキメヒシバのグループと分けている。メヒシバとコメヒシバについては葉の長さ、稈の高さ、花序の枝の数、枝の翼の平滑さで分けている。
穂が出る前だと、葉の長さ、稈の高さで判定しなければならない。何とかできそうな気もするが、難しさもある。穂出ていたら、枝の翼の平滑さで判定できるというので、実際にやってみた。明らかにコメヒシバと分かるものについては「なるほど」と納得できたが、きわどいものについてはうまく判定できなかった。平滑でないのは中軸に小さな突起があるがあるということなのだが、ルーペを使ってよく見てもその存在が分からない。小さな突起そのものがどんなものか、いろいろ調べたが、明確に指摘している試料は見つからなかった。再度よく調べてみたいと思う。
メヒシバ
花枝 小穂
葉鞘
コメヒシバ
花枝 小穂
葉鞘
記 平成24年8月23日(木)