再びコスズメガヤに挑戦
8月1日(火)
スズメガヤとカゼクサはどこが違うのか。この辺が自分にはまだあいまいである。何とか解決したいと文献を調べたり、実物を調べたりしているが、まだ遠い感じがする。
試料
この花は随分前から公園に咲いている。この花を見ると、毎年「スズメガヤ?、カゼクサ?」ということが浮かんでくる。昨年のものを少し整理してみると
コスズメガヤについて私が調べた結果
昨年のもの
・背丈30cm以下、
・葉の幅は6mmぐらいで先へ行くにつれ細くなり、先は尖っている。長さは9cmぐら い。
・鞘口には1~2mmの毛があり、茎を囲む。
・葉鞘付近の葉の表面にもわずかに1~2mmの毛がある。
・小穂には5~6の小花がつく。小穂1つは2mmぐらい。花序の長さは15cmぐらい。
以上のことはほぼ同じことがいえる。
さらに、追加したもの
・円錐花序 約10cm先の方は細くよじれているようだ
・花柱につく小枝 本数約10本~20本 長さ最大4cm
・小穂がついている枝(柄?) 1cm以下 最大7本 約2cm
・小穂 長さ6~7mm、巾2mm以下 小花の数約8対
保育社植物図鑑で検索していくと
スズメガヤ属を調べる
1.内頴の竜骨に開出毛がない
2.円錐花序は卵形または広楕円形、長い稈の頂に着き、…
3.細い植物でまばらにそう生、葉は稈の節に生じ、…
4.1年草、小穂は楕円形または卵形。花序の枝は双生から輪生
5.小穂、小柄または花序の枝に腺点がある
と「コスズメガヤ」に到達する。
鞘口には1~2mmの毛があり、茎を囲む
腺点?
腺点、小穂の形に納得がいかない点がある。
腺点はその存在が明確に確認できない。
「コスズメガヤ」とすれば、「小穂は楕円形または卵形。花序の枝は双生から輪生」となるはずだが、試料は楕円形または卵形というよりも細長い感じがする。花序の枝は双生から輪生の「輪生」が確認できない。
コスズメガヤでないとすると花序の枝の基部は無毛なので、「ニワホコリ」になる。しかし、ニワホコリの鞘口には長毛がないことになっている。試料には長毛がある。すると「ニワホコリ」ではない。一番近いのは、昨年同様「コスズメガヤ」になりそうだ。この点を深く調べた資料があればと思い、探しているが、なかなか見つからない。