公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

エノコログサ・シマスズメノヒエ・アメリカスズメノヒエ

730日(月)
 
 図書館の帰りに孝道山の方を回って帰ると、鳥越町へ出る途中の空き地で建築の工事が始まっていた。以前ここは季節ごとに出てくる雑草を見ることが出来た。いまその面影は消えようとしている。孝道山から下りる坂も造成されている。だが、まだ通行止めになっている。坂の左側がコンクリートで覆われていた。コンクリートの色から最近つくられたことが分かる。コンクリートで覆われていない部分には雑草が伸びている。どんなものがあるかちょっと覗いた。すぐもどる予定だったが、珍しそうなので、つい奥まで入ってしまうことになった。
 大きなエノコログサがあったので、それを注意して見ていた。「葉の付け根の耳の赤褐色の斑点」を注意深く確認した。「斑点がない」穂は曲がっている。オオエノコロ
or アキエノコロそれとも?調べる価値があると思った。
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               大きなエノコログサ                                      斑点がない
 
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          葉鞘にも毛がない                        穂
 
 エノコログサを見て、一段落すると、シマスズメノヒエの変わったものが見つかった。小枝そのものはシマスズメノヒエによく似ている。しかし、本数と長さが全く違うようだ。本数は23本、長さは1417cm近くあった。葉鞘、鞘口にも毛はないようだ。似たものにキュウシュウスズメノヒエ、アメリカスズメノヒエがある。キュウシュウスズメノヒエは水湿地に見られるというから、これはアメリカスズメノヒエに該当するのかもしれない。
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    シマスズメノヒエによく似ている                  根元に毛はない
 
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      葉鞘にうすい膜がありそう                    葉鞘には毛がない
 
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小花に毛がない
 
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小枝 
 
 特徴を列記しておく。
・背丈 60cm(横に伸びている)
・株もとは赤みを帯びている。毛はない
1節目で曲がり、斜めに立ち上がる
・葉鞘、鞘口にも毛はない
・小枝は23本、約1417cm
・小穂は無毛
 
参考
 
背丈
小枝の長さ
枝の数
鞘口
葉鞘
シマスズメノヒエ
110cm
10cm
5
わずかに毛がある
毛なし
タチスズメノヒエ
90cm
6cm
多数 
毛がある
毛なし
 
 
記  平成24730日(月)