公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

キンミズヒキが咲く

727日(金)
 
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 ムクゲの咲く門を入ると、右側の植え込みにいろいろな草花が植えられている。いろいろなものが混ざりこみ、絡み合っている。
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                      ムクゲの蕾                      花を開いたムクゲ
 
 その中に白色の5弁からなるテイカズラがあった。つる性で、葉が対生している。見ると、へクソカズラのつるとが絡み合っている。テイカズラのつるを辿った。一目見ただけでは、ヘクゾカズラのつると間違えてしまう。ヘクゾカズラも葉が対生である。ヘクゾカズラのつぼみがあったので、識別は出来た。テイカズラの葉は黄色みがかり、柄のつけねの部分が凹んでいない。ヘクゾカズラは濃緑色で凹んでいる。5枚の花びらの並びから扇風機の羽根を連想させる。
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    テイカズラとヘクソカズラが絡んでいる                  テイカズラ  
     
 手入れが行き届いていないせいか、ちょっとした籔のようになっている。奥の植え込みの陰に黄色いものが見えた。尾を立ち上げたようになっており、下のほうから咲いていくようだ。上のほうはまだ蕾になっている。「キンミズヒキ」と分かった。山へ出かけると、籔にこの花をよく見かける。小さく見える花だが、近づいてみると5枚の花びらがあることが分かる。
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 オニユリが咲いている。今どこの公園へ行ってもこの花が真っ盛りである。神奈川公園も例外ではない。大形の花なので、たくさん咲くと見応えがある。この花には「ムカゴ」がたくさんつくのが特徴である。
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                             オニユリ
 
 細く伸びた枝の周りに、うす青い小さな花が咲いている。何という花なのだろうか。名前が分からないので、特徴をチェックした。葉は対生で、葉の脇から斜めに花茎を立てその先に花をつけている。花は唇形というのか、寒さにも暑さ気も強い「カラミンサ」というハーブの仲間だという。どことなくシソにいていると思ったら、シソ科だという。
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カラミンサ
 
 赤紫色の花が目に映った。ミソハギと思われる。後で調べてみたら、葉は対生で、茎を抱かず、花びらの先が6つに分かれるなど、ミソハギの特徴をよく現している。
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 葉に黒褐色のハの字をした紋がついているものがある。全体が短い毛で覆われている。周りを見るとこれと同じものが随分ある。「ミズヒキ」と思いながら花を探した。あった。やはりミズヒキになる。「牧野植物図鑑には葉に斑紋があるものがある」と書かれている。先日別の場所で見たミズヒキの葉には斑紋がなかった。ミズヒキには斑紋のあるものとないものとがあることを改めて確認できた。
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ミズヒキ
 
 
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斑紋がない
 
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 斑紋がある
 
 
  記 平成24725(水)