公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ホルトノキが咲く

724日(火)
 
 真夏の太陽が照りつける日が続くようになった。舗装された道を歩くときはうんざりする。冷静にものを考えることなどとても出来ない。この暑さの中を役所へ用事があって出かけた。そのついでに反町公園の様子を見ることにした。
 日向で樹木を見ていると汗が滲んでくる。長続きはしない。トチノキの果実が大きくなっていた。直径が5cmはあるように見える。褐色の斑点がたくさんあり、遠くからはナシの小粒のように見える。縦に1本の筋が入っており、ここから割れるのかもしれない。緑色だった粒が急激にこのようになり、生きているということが感じられる。
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大きくなったトチノキの果実
 
 トチノキの下に入ると、強い日がさえぎられるために涼しくなる。ほっとし、気持ちも落ち着く。木陰から見える実をゆっくり見ることが出来る。
 
 トチノキの隣にメタセコイアがある。「こちらはどうなっているのか」と見ると、緑色の粒が見える。高いところにあるのでどのようなものかは、明確には分からない。カメラで拡大してみると、こぶというのか、横にちょっと深めの割れ目が入っている。
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 生きている化石の樹といわれ、1939年日本の三木茂博士によって中国でその生存が確認された。水田の近くに生育していたという。昭和天皇はこの樹に「あけぼのすぎ」と名前をつけその成長を観察し続けたという。いまは、各地でこのように見ることが出来る。
 
 ホルトノキの木陰に入った。日向から木陰へと何回も移った。その度に日陰の心地よさを味わうことが出来る。森林のありがたさが分かる。ホルトノキの花が下向きに咲いている。どれが花びらなのが分からない。細い糸状のものが目に付く。調べてみると、がく、花びらとも5枚という。外側の緑色のものが「がく」、糸状のものが「花びら」ということだ。花びらの先がこんなに細く裂けている。「5枚というので」よく見た。5枚ということを頭に入れてみると、糸状のものが5つの固まりになっているように見える。
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  記  平成24年7月24日(火)