イヌムギとシマスズメノヒエの考察
7月20日(金)
今日は雨降りの状況で外での観察は出来ない。そこで先日観察したものの中からイヌムギとシマスズメノヒエを選び考察をしてみる。
途中から枝分かれするのではなく、下部から何本かの茎が出ている。根本は薄い緑色をしている。1節目、2節目目から真っすぐに立ち上がる。節は緑色をしていて艶がある。葉は披針形で、先が次第に細くなっていく。基は丸みを帯び、葉鞘となり茎を包んでいる。葉鞘の背中側には白色の毛が密生している。葉舌は薄い膜状になっており、鞘口には長く、細い毛がたくさんある。根本の葉の表裏に細かい毛がある。
イヌムギ
上から見たところ
全体(穂を除く) 葉鞘 葉舌
シマスズメノヒエ
試料は一端刈り取られたところから芽生えたものである。第1節で曲がり直立している。太く、紫色を帯びていて頑丈に見える。葉は披針形で、先が次第に細くなっていく。基は丸みを帯び、葉鞘となり茎を包んでいる。葉鞘の背中側の毛は明確ではない。葉舌は薄い膜状になっており、鞘口には長く、細い毛がたくさんある。葉の基の方の縁は波を打っている。
第1節で曲がり直立 鞘口
記 平成24年7月20日(金)